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IQが高い子供は大人になっても優秀なのか?~教育学の研究より~

投稿日:2019-04-21 更新日: 2019-04-21


 
 

子供の頃にIQが高いと優秀なのか?

子供の頃にIQが高いと、その後の人生も有利なのでしょうか?

要するに、子供の頃のIQが高いと小学校や中学校や高校や大学でも高いIQで、勉学がスムーズに進み、恵まれた人生を送れるのでしょうか?

結論からいうと、
子供の頃、特に幼児期のIQの値はあまり将来の指標としては役立ちません。

以下、これらの根拠を。

 
 
 

IQと将来の学業成績の相関

ペンシルヴァニア州立大学の心理学者、ホイ・スエン氏の調査によると、
就学前の知能検査の結果と2年後の学業成績には40%の相関しかないとのことです。

これはつまり、
就学前(保育園・幼稚園)の時期に高いIQが測定されても、小学校で成績が良い確率は40%程度ということです。

これは非常に残念な数値ですね。

保育園でIQが平均より高かった子達の半分以上が、小学校では平均かそれ以下になってしまうことも不思議ではないということです。

これは幼児期のIQの計測が非常に不確かで誤差が出やすく、難しいことを示します。

TOEICなど様々なテストを開発しているアメリカの機関、エデュケーショナル・テスティング・サービスに所属しているロナルド・ロック氏によると、
IQをより正確に出したいなら小学校3年生、早くても2年生以降と述べています。

 
 
 

ペリー就学前プロジェクト

最も成功した教育学の実験の1つとして、「ペリー就学前プロジェクト」という海外の取り組みがあります。

ペリー就学前プロジェクトは少人数による本人のペースに合わせた教育を行うことで、お子さんの自制心や考える力を成長させ、結果としてその子達の将来に影響を与えました。

ペリー就学前プロジェクトに参加したお子さんはそうでないお子さんよりIQも高くなりました。

しかし4年前後経つとIQがプロジェクトに参加していないお子さんと大して変わらなくなりました。

 
 
 

まとめ

子供の頃にIQが高いと、その後の人生も有利なのでしょうか?

幼児期のIQの計測は非常に不確かで誤差が出やすく、難しいです。

そのため就学前の知能検査の結果と2年後の学業成績には40%程度の相関しかありません。

また、IQを一時的な取り組みで高めても、その習慣をやめてしまえば4年前後でIQは戻ってしまうこともあります。

IQが高いのは悪いことではありませんが、
それよりも「自制心」や「物事を考える好奇心」など数値化されない「生きる力」のようなもののほうが人生に影響を与えますし、1度獲得したら長続きします。

 
 
 

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参考資料

-IQ