Sewisdoms

セイウィズダム 育児と医療とコミュニケーションスキル情報サイト

会話術 心理学

ポール・グライスの会話のルール「協調の原理」

投稿日:2018-07-20 更新日: 2018-10-15

人と会話をするときに、気をつけることをまとめます。
改めて聞くと簡単なことですが、大人でもこれらを守れない人は多いです。
 
 

 
 
 

言語学者が考える会話のルール

言語学者のポール・グライス氏は、会話のルールとして「協調の原理」という考え方を挙げています。

「協調の原理」は4つの公準からなり、これら4つの公準に気をつけて会話をしましょうねということです。

以下、「協調の原理」の4つの公準をみてみましょう。

 
 
 

1. 質の公準

質の公準とは、「真実を話す」「嘘は言わない」ということを大切にしましょうということ。

これは、わからないことは「わからない」と言うことも含みます。

本当のことを話す。
正直な気持ちを話す。
嘘をつかない。
わからないことは正直に言う。
知ったかぶりをしない。

などを気をつけます。
 
 
 

2. 関連性の公準

関連性の公準とは関連したことを話すということです。

文脈から逸れない。話題の意図を読みとる。

話題が逸れていないか現在進行形で客観的に見れることが大切です。

自分の話が客観的に見て、話題に沿っているか。

そういった、自分を客観視する力をメタ認知と言います。

関連性の公準はメタ認知が必要です。
 
 
 

3. 量の公準

量の公準とは適切な量を話しましょうということ。

多すぎず少なすぎず。

だらだらと話す「冗長な会話」は相手は退屈なものです。

自分の話の長さが場面から察して適切な長さになっているか。

この判断にもメタ認知が必要となるでしょう。
 
 
 

4. 様態の公準

様態の公準とは順序よく簡潔に話しましょうということ。

曖昧な表現を避けることでもあります。

「前向な検討を検討する」とか「~かもしれないけど、そうじゃないかもしれない」といった表現は様態の公準から考えるとNG。
 
 
 

まとめ

以上のように、会話においては

・嘘をつかない
・話題に沿った話をする
・長すぎず短すぎず話す
・順序よく簡潔に

といったことを心がけると良いわけですね。
 
 
 

その他の記事

会話における異性の感じ方の違い。男女間の会話術

空気が読めない人は、笑いをとろうとせず、聞き手になるくらいがちょうどいい

【会話術】相手に「話しやすい」と思ってもらうにはどうしたらいいか?

「文脈をしっかり伝える」ことは会話で誤解を受けないために必要
 
 
 

参考資料

『質問一応答関係検査1』(J-STAGE)2018年6月20日検索

『質問一応答関係検査2』(J-STAGE)2018年6月20日検索

-会話術, 心理学

関連記事

【会話術】話す内容より、身振りや表情、口調に気をつける。

    【目次】 1. 表情や口調といった言葉以外の情報のほうが大切 2. メラビアンの法則 3. 会話でも重要なのは視覚情報 4. まとめ 5. その他の記事   &n …

その一言が、相手を怒らせる

相手の心情を察したり、場の状況を把握したり、 つまり空気を読むということはコミュニケーションにおいてすごく重要です。 「空気を読む」と言うと、場合によっては「消極的」とか「八方美人」とか良くないイメー …

良い「聞き手」に必須な「7つの相槌」

人とうまくコミュニケーションをとったり、会話を弾ませるためには、上手な「話し手」になるより良い「聞き手」になるほうが近道です。 人は誰しも自分が話したいし、話を聞いてほしいものです。 上手に話を聞ける …

告白の成功率を上げるためにすることは?~研究論文より~

    【目次】 ・告白の成功率を上げるには ・告白が成功した人がやっていること ・告白の成功率にはあまり影響しないこと ・まとめ ・その他の記事 ・参考資料   &nb …

ピーク・エンドの法則とは?~効率的なコミュニケーションの方法~

ピーク・エンドの法則とは「物事の印象はピークと終わり際(エンド)の印象で大部分が決まる」という法則です。 例えばあるデートの場面です。 はじめ、彼はデートに10分遅刻してしまいました。 まずは二人は映 …