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ドラマ「結婚できない男」から空気の読み方を学ぶ②

投稿日:2018-09-13 更新日: 2018-09-15

阿部寛さん主演の連続ドラマ、「結婚できない男」から空気の読み方やコミュニケーションの取り方を学びます。

今日は第2話「好きなものを食って悪いか!!」を題材に。
 
 

 
 
 

1. 「好きなものを食って悪いか!!」(第2話)のあらすじ

病院で早坂に高脂血症を指摘された桑野。

しかし早坂の忠告をまったく聞かず、食生活を改善する様子もなし。

一人で焼き肉にも行く始末。

一人で食事をすることを一向に気にしない桑野だが、仕事中に手を怪我してしまい家事ができなくなってしまう。

仕方なく、みちる・英治・早坂が夕食を一緒にしているところに顔を出す。

雑談の中で早坂に心ない言い方をしてしまい怒らせてしまう桑野。

帰宅する早坂を追いかけ、DVDショップで不器用なりになんとか謝り収拾をつける。
 
 
 

2. 早坂を怒らせる桑野

恋愛話で盛り上がるみちる・英治・早坂でしたが、そこで言った桑野の「余計な一言」が仇となってしまいます。

恋愛を車の運転にたとえ、恋愛を最近積極的に行っていない早坂を「車庫に入った状態」とたとえる3人。

それに対し桑野は

「もう錆びついて動かなくなってるかもしれないぞ」

「だって四捨五入したら40だぞ」
「錆びついている方が、腐るよりマシだろ」

と言い完全に早坂を怒らせてしまいます。

もちろん、桑野に悪意はなく、

冗談で言ったつもりの一言が相手を怒らせてしまったわけです。
 
 
 

3. 悪気のない冗談

女性に対して、年齢のことを言うのはタブーです。

「もう錆びついて動かなくなってるかもしれないぞ」

という発言は、早坂がもう恋愛なんてできない年齢だと言っているようなものです。

でも、桑野は本当に早坂のことを「恋愛ができないほど歳を取っている」とは思っていないわけです。

思っていないからこそ、「悪気のない冗談」のつもりで言ったわけです。
 
 
その言葉が冗談で済むのか誰かを本当に傷つけてしまうのか。

その言葉が相手にどのように受け取られるかは相手との関係性によります。

今回の会話における
「もう錆びついて動かなくなってるかもしれないぞ」
という発言は客観的に見れば相当の毒舌で、かなりの信頼関係がなければ冗談として成立しない言い方です。

桑野は、早坂と自分の現状の距離感をうまく把握できておらず、「このくらい言っても冗談で流すだろう」と思い込んでしまいました。

また、年長者である早坂に対して、
恋愛の話をしながらも巧みに年齢のことには触れていない英治とみちるの空気を察することも桑野はできていませんでした。

このような経緯からあんな発言をしてしまったのでしょう。
 
 
 

4. あとから気付く。言われてから気付く

「もう錆びついて動かなくなってるかもしれないぞ」

この発言のあとで桑野はやや焦りを見せます。

さすがに場の空気を自分が気まずいものにしてしまったことに気付いたわけです。

そして、
「だって四捨五入したら40だぞ」
「錆びついている方が、腐るよりマシだろ」
という

彼なりの言い訳フォローを入れるわけですが、当然ながら逆効果。

さらに帰り際の早坂に

「歳より若く見えます」

という火に油を注ぐ言葉を言ってしまうわけです。

「若く見える」というのは褒め言葉のように聞こえて実は非常に使いにくい言葉です。

「若く見える」ということは、「実際は若くない = 年寄り」という相手の年齢に対する批判が含まれるからです。
 
 
桑野は悪気はなかったし、最初の一言を言った後の空気や英治の指摘で「自分が不適切なことを言った」ことは自覚できました。

でも、空気の読めなさとプライドが邪魔をして関係を修復することができなかったわけですね。
 
 
二人はこのあとDVDショップで関係を最終的には修復することはできるのですが、

これは桑野がきちんと謝罪の気持ちを伝えることができたというより早坂が桑野の意図を汲み取った部分が大きい。

いずれにせよ、

コミュニケーションが苦手だと、悪意があると他者に誤解されることが度々あります。

このように考えると、

「自分の気持ちを上手に伝えること」がコミュニケーションスキルの1つであることがわかります。
 
 
 

5. その他の記事

自分の感情に気づけるということはすごく大切

「あなた以上に仲が良い人がいます」感は出さない方が無難</strong>

冗談を本気にする人、本人は冗談のつもりでも周りには冗談になっていないこと

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