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ドラマ「結婚できない男」から空気の読み方を学ぶ⑤

投稿日:2018-09-30 更新日: 2018-09-30

阿部寛さん主演の連続ドラマ、「結婚できない男」から空気の読み方やコミュニケーションの取り方を学びます。

今日は第5話「家に人を入れないで悪いか!!」を題材に。
 
 

 
 
 

第5話「家に人を入れないで悪いか!!」のあらすじ

現在の案件も抱える中、新たな仕事が舞い込んできた桑野。
スケジュール的にかなり難しいところだが、仕事を受けることにする。

多忙なスケジュールで無理をする桑野。
結果、仕事半ばで倒れてしまう。

それでも病院を抜け出して仕事をしようとする桑野。
だったら家で診察だけでもさせてくださいと早坂。

しかし他人を家に入れたくない桑野は最後まで融通がきかない。

半ば強引に家に入ることで早坂は桑野を診察。

周囲の協力もあってなんとか仕事をやり遂げる。
 
 
 

「クビ」と思われるようなことを言う桑野

倒れた桑野を心配して、仕事を断った英治。
その独断に桑野は腹を立てます。

結果、桑野と英治は病室で口論になってしまいます。

「そんなに俺が気に食わないんだったらな、いることないだろ。出てけ」

桑野は怒った口調でそう言ってしまいます。

2人のやりとりに良雄と圭子もさすがに心配。

「彼(英治)、クビにされたって思ってない?」と圭子。

桑野としては、病室から「出ていけ」のつもりだったのでしょうね。

しかし、桑野の体調を心配して仕事を断っておいた英治の配慮をまったく気にかけず、ただ頭ごなしに「出ていけ」と言ったのではクビと思われてもおかしくありません。

圭子に指摘され少し慌てる桑野。

コミュニケーションが苦手だと、
自分の言動の紛らわしさを、周囲に指摘されて初めて気付くことってよくあります。
 
 
 

なんだかんだで好かれている桑野

桑野と病室で口論になったあと、
英治はみちると千鶴と一緒にバーで「桑野を扱き下ろす会」に参加します。

初めは愚痴を言う英治ですが、次第に
「作る家はどこに出しても恥ずかしくない」
「たまに思いやりはあるし」
など桑野を尊敬し慕っている思いが口に出ます。

桑野はコミュニケーションこそ苦手ですが、
根は真面目で人を本当の意味で傷つけたり裏切ったりしません。

逆に言うと、
コミュニケーションが苦手だと自分で思う人ほど、普段から誠実さを大切にしないと人が離れていってしまうのでしょう。
 
 
 

そうめんの件を知らない人にそうめんの話をしても共感は得られない

病院を抜け出し、仕事を再開しようとする桑野。

電話口で沢崎に
「俺はな、そうめん茹で始めてから生姜がないことに気づいたら、どうしても買いに行かなきゃいけないどうしようもないタチなんだ。しかもな、チューブ入りの生姜じゃダメなんだ」

と自分が一旦やり始めたことは貫きたい性格をたとえる桑野

思わず沢崎は
「何の話?」
と言います。

桑野がそうめんを食べるときにわざわざ生姜を買いに行ったことを沢崎は知りません。

桑野自身からしたら生姜の件は知っていますが、それを知らない沢崎からしたらわかりにくいたとえ話でしかありません。

自分の持っている情報と、相手の持っている情報は違う。

だから自分が共感できる話でも相手にとっては共感できないかもしれないのです。
 
 
 

共感を得たいなら相手がわかる比喩をする

早坂が何度も診察することを提案するも、まったく聞き入れない桑野。

しかし、
「あなたがプロの建築家なら私はプロの医者です。仕事させてください」

早坂のこの一言で桑野は納得します。

「あなたがプロの建築家なら」
→ここで相手(桑野)を肯定します。

「私はプロの医者です」
→プロであるという互いの共通点から相手の共感を得ます。

「仕事させてください」
→桑野が仕事をしたがっているということと重ねて、自分の気持ちを桑野に理解してもらいやすくしています。
 
 
早坂のこのセリフは短いですが、
相手を肯定し、相手が共感できるようなたとえを使い、自分の気持ちを伝えている、非常にコミュニケーション能力の高い発言ですね。

先述の、桑野が仕事をするために沢崎に話した「そうめんのたとえ話」と比べると違いが歴然ですね。

人から理解や共感を得たいなら、相手の立場を汲み取って相手が理解しやすいたとえをしないといけないわけです。
 
 
 

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【教訓】物をあげて人と仲良くなろうとしない

私服がスーツだったクラスメイトのお話

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