子供も紫外線対策を
紫外線は当たりすぎると様々な健康被害の可能性があります。
「子供だから気にせず外で元気に遊ぶべき」というのは少々古い考えと言わざるをえません。
可能なら、紫外線が強い時間を避けて外出する。
適宜、日焼け止めを使う。
などなど、子供についても紫外線対策を行っていきましょう。
補足記事:日焼け止めは何歳から?~子供の日焼け止めの選び方~
以下、これらの根拠を詳しくみていきます。
本当に日焼けはしないほうがいいのか?
「小麦色の肌」と表現されたり、日焼けすることは時代によっては健康的な証拠と考えられていました。
実際のところ、日焼けすることはどうなのでしょう?
WHO(世界保健機関)や環境省、皮膚医学などによると、
紫外線を浴び過ぎることはやはり健康被害が生じるようです。
では、具体的に紫外線を浴び過ぎるとどうなるでしょう?
紫外線の健康被害は大きく急性のものと慢性のものがあります。
例えば焼けて肌が赤くなるのは急性。
黒くなるのは慢性です。
紫外線による急性の症状は、
日焼け・紫外線角膜炎(雪目)・免疫機能低下などがあります。
一方、慢性の症状は、
しみ・しわ・皮膚がん・白内障・翼状片などが考えられます。
以上のように、
大人にせよ子供にせよやはり紫外線対策を行うことは有意義であると言えます。
日焼け対策しすぎることのデメリット
一方で日光、つまり紫外線に当たることはビタミンDを作る上で欠かせない営みです。
人は1日に必要なビタミンDの半分以上を日光に当たることで生成しています。
ビタミンD生成のために必要最低限の日光には当たりつつ、適切な紫外線対策を行うことが重要です。
1日どのくらい日光に当たると適切なのでしょう?
例えば8月1日の昼頃の東京なら日焼け止めをつけていないなら3分間。
1月1日だったら50分くらいです。
このように、ビタミンDを生成するために日光にあたった方がいい時間は時期・時間・場所・服装・日焼け止めの有無で異なってきます。
いずれにせよ、
数分~1時間くらい日光に当たれば、日に当たらないことでのビタミンDの欠乏症は防げるでしょう。
まとめ
子供はなかなか自分から紫外線対策をやったり管理したりは難しいものです。
周囲の大人が配慮しながら楽しい夏を過ごしてほしいものです。
特に赤ちゃんの場合は大人よりも皮膚がデリケートなので気をつけてあげたいですね。
一方で、過剰に心配しすぎてビタミンD不足にならないように気をつけましょう。
その他の記事
参考資料
『紫外線 環境保健マニュアル 2015』(環境省)2018年7月21日検索
『知って、なるほど化粧品 正しい紫外線対策をしよう』(資生堂)2018年7月21日検索
『こどもの紫外線対策について』(日本小児皮膚科学会)2018年7月21日検索