育児・教育コラム

小学生は11時間。年齢別「必要な睡眠時間」

投稿日:2017-07-29 更新日: 2017-08-01

子育てや教育にとって基礎であり絶対に欠かせなもののひとつに睡眠があります。

今日は子供の睡眠について考えていきます。
 
 
 

子供にとっての睡眠

 
まず私達が自覚しないといけないのは、
・人間にとって睡眠は大事。そして子供にとっての睡眠は大人以上に大事。
・子供の睡眠は大人の睡眠とは別物。

ということです。
 
 
 

睡眠のこと

 
人間の睡眠は主にノンレム睡眠レム睡眠に分かれます。
ノンレム睡眠は深い睡眠、レム睡眠は浅い睡眠です。

ノンレム睡眠とレム睡眠は一晩に交互に現れます。
ノンレム睡眠のほうが先に現れます。

人間は睡眠中にその日のできごとの整理や記憶を行います。

ノンレム睡眠のときには新しい知識や言葉の記憶を整理します。
レム睡眠のときには感情的な記憶の整理をします。

ノンレム睡眠が学習効率に大きく影響していることがわかります。
人が夢をみるのはレム睡眠のときです。これは先ほどの感情の記憶を整理しているが故の現象と考えることができます。

 
 
 

子供の睡眠の特徴

 
子供の睡眠時間の40%はノンレム睡眠です。

たとえば高齢者になるとノンレム睡眠の割合は子供の10分の1まで少なくなります。

先ほど書いた通り、ノンレム睡眠は学習に大きく影響する睡眠です。子供の睡眠が大人以上に学習に影響を及ぼしていることは明らかです。
 
 
 

思春期の睡眠の特徴

 
睡眠の質は年齢で異なります。
思春期、つまり10代の睡眠は子供とも大人ともまた違った睡眠です。

睡眠中は様々なホルモンが分泌されるというのは多くの人が聞いたことがあるでしょう。

睡眠の際に分泌されるホルモンの一つにメラトニンがあります。
メラトニンは眠気を促すホルモンです。

メラトニンは通常、暗くなってくる(つまり夜になる)と分泌が始まります。夜眠くなってくるのはそのためです。

10代の頃はこのメラトニンの分泌が大人より遅く始まり遅く終わります。
つまり大人より夜は眠れないし朝は眠いのです。

大人が9時から始業する一方で、高校の授業は8時台から始まることも少なくはないですね。しかし睡眠の特徴を考慮すればむしろ10代は大人より朝の活動を遅く始めるべきなのです。
 
 
 

睡眠時間

 
NPO法人「アメリカ睡眠財団」の調査を参考に各専門家および団体が再調査した人に必要と考えられる睡眠時間は以下の通りです。

0~3カ月(新生児): 14~17時間
4~11カ月(乳児): 12~15時間
1~2歳(歩き始め): 11~14時間
3~5歳(幼稚園頃): 10~13時間
6~13歳(小学生頃): 9~11時間
14~17歳(中学・高校頃): 8~10時間
18~64歳(成人頃): 7~9時間
65歳以上(高齢者): 7~8時間

成人の7~9時間というのは予想ができますね。
一方で高校生でも10時間くらいの睡眠が必要というのは知らなかった親御さんも多いのではないでしょうか?
 
 
 

睡眠に関する親の認識

 
先ほどのアメリカ睡眠財団の調査によると、

90%の親が「自分の子供は寝足りている」と考えているそうです。

しかし子供たちの60%が昼間に耐えがたい眠気を感じたと自覚しています。
また。授業中に少なくとも週に1回居眠りをした子は約30%いました。

さらに、子供たちの睡眠時間はこの30年で約1時間ほど短くなっているそうです。幼稚園の子供ですら、30分短くなっているそうです。

親の認識よりも子供が寝不足であることがわかります。
 
 
 

日本の子供たちの睡眠時間

 
総務省による平成23年社会生活基本調査によれば、日本人の平均睡眠時間は7時間42分となっています。

しかし年齢別に見てみると、多くの年代が充分な睡眠をとれていません。

年齢別で睡眠時間を見てみると
10~14歳で9時間未満、15~19歳で8時間未満といずれも睡眠時間が足りていないことがわかります。
 
 
 
やはり子供たちにとって睡眠は大切で、にもかかわらず現状は睡眠不足を否定できないようです。

次回は睡眠不足による弊害などについて考えていきます。

次回に続きます。

次の記事:子供の睡眠不足の弊害
 
 
 
 
 
 
【参考文献】
ポー・ブロンソン、アシュリー・メイリーマン『間違いだらけの子育て』インターシフト、2011年
 
 
【引用・参考サイト】
・『眠れていますか? 各年齢別のベストな「睡眠時間」がありました』(HuffPost)2017年7月29日検索

・『平成23年社会生活基本調査』(総務省)2017年7月29日検索

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