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音韻意識とは?

投稿日:2017-10-24 更新日: 2018-02-01

音韻意識とは「音韻」を「意識できる」能力です。

音韻とは、その言語において同じように聞こえる音です。
「あ」と「い」は違う音ですね。こういう能力です。

「その言語において」とあるのは、音の認識は言語によって違うからです。
light(光)とright(右)のように、日本語は基本的にLとRの音の違いがわかりません。
でも英語圏の人はわかります。

これは日本語がLとRの音の区別が必要ない言語だからです。

言語の音というのは存在しているから認識できて存在しないから認識しないのではなく、その言語によって取捨選択されているのです。
 
 
 

音韻を意識すること

 
音韻意識という能力をもう少し詳しく見ていきます。

音韻意識とは音韻を意識できる能力ですが、意識できるとどうなるのでしょう?

音韻を意識できると、音を分解したり抽出したりできるようになります。
 
 
 

音を分解・抽出する

 
音を分解・抽出するとはどういったことでしょう?

例えば「くるま(車)」という単語。
音韻意識があれば、「く」と「る」と「ま」がそれぞれ違う音であることがわかります。

違う音とわかるので、「くるま」という単語は「く」と「る」と「ま」という3種類の音で構成されていることがわかります。
これが音を分解する能力、つまり「音韻分解」です。

「くるま」という単語の最後の音は「ま」です。
この「ま」は「ますく(マスク)」の「ま」と一緒です。
このように言葉から音を抜き出す能力が「音韻抽出」です。
 
 
 

音韻意識が身に着く時期

 
音韻意識は生まれた瞬間に備わっているものではなく、成長とともに育まれます。

音韻意識は5~6歳頃に身に着きます。
もちろん個人差はありますが。
 
 
 

音韻意識と読み書き

 
音韻意識は「読み書き」の能力にも密接に関わります。

「くるま」という単語を耳で聞いても、
「く」「る」「ま」という音に分解できないと文字におこすことはできません。

読み書きをするためには音韻意識の能力が必要なのです。

関連記事:子供が読み書きできるようになるために必要なこと
 
 
 

音韻意識と発音

 
同様に音韻意識は発音にも大切です。

幼いころのおしゃべりというのはもごもごとして稚拙です。
これが成長する中で一音一音がはっきりとした聞き取りやすい音へと変わっていきます。

明瞭に発音するためには、一音一音めりはりをつけて発音することが必要で、そのためには音韻意識は欠かせません。

関連記事:【子供の滑舌】まずは音の意識をつけていこう

-構音, 読み書き

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