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広汎性発達障害と自閉症スペクトラムの違い

投稿日:2018-06-14 更新日: 2018-11-26

広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム(ASD)の違いについてです。
 
 

 
 
 

1. 広汎性発達障害と自閉症スペクトラムの違い

広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム(ASD)。
どちらも発達障害に関する用語ですが、違いがややこしいですよね。

「広汎性発達障害」と「自閉症スペクトラム」はだいたい一緒。と考えていいと思います。
「広汎性発達障害」が古い用語で、「自閉症スペクトラム」が新しい用語、といった感じ。
 
 
 

2. 広汎性発達障害

「広汎性発達障害」は細かく分けると「自閉性障害」「アスペルガー障害」「レット症候群」「小児期崩壊性障害」「特定不能の広汎性発達障害」とかがあって、それらをひっくるめて広汎性発達障害と言います。

で、障害名を定義している機関はいろいろあるのですが、有名なのがWHOによるICD-10と、アメリカ精神医学会のDSM

「広汎性発達障害」の定義はICD-10とDSM-Ⅳに基づいています。
 
 
 

3. 自閉症スペクトラム障害

一方で、自閉症スペクトラム障害はDSM-Ⅴに基づいています。
DSM-ⅤはDSM-Ⅳの新しいやつ。

要するに「広汎性発達障害」はICDに基づいて、「自閉症スペクトラム障害」はDSMに基づいている。

「広汎性発達障害」と「自閉症スペクトラム障害」という言葉は言っている人が違うわけです。

ちなみ「自閉症スペクトラム障害」は単に「自閉症スペクトラム」とか「自閉症スペクトラム症」とか言われたりしますが別に違いはないかなあという感じ。

いずれにせよ、症状や特徴によってけっこう細かく分類していたICDの「広汎性発達障害」という考えに対し、「実際は症状が強い人も弱い人もいるし、単独症状の人も混ざり合っている人もいるするし、もうまとめて1つの概念として考えればいいんじゃない?」という考えが「自閉症スペクトラム障害」なわけです。
 
 
 

4. まとめ

まあ、そんな感じで、

「広汎性発達障害」と「自閉症スペクトラム」って言葉はだいたい一緒。

「広汎性発達障害」は割と疾患を分類するけど、「自閉症スペクトラム」はまとめて考える感じ

って捉え方でいいのかなと思います。
 
 
 

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