構音

「さしすせそ」が言えない子供は発達障害?

投稿日:2019-05-09 更新日: 2019-05-09


 
 

「さしすせそ」が言えない子供は発達障害?

子供が成長して、言葉が増えてきて、それに伴い言葉の「音」も明瞭になってきます。
そんな時期は周りの子供と自分の子供を比べがち。

お子さんによっては、時期によっては、
他の子より自分の子供は滑舌が幼いなと思うこともあるかもしれません。

お子さんの発音で稚拙さが目立つ音の1つは「さしすせそ」ですね。

例えば「アイス」が「あいちゅ」になる。

発音の幼さが目立つと、「うちの子の滑舌が悪いのは何か原因があるのかな」と心配するのは親心というものですね。

そして巷でよく耳にする「発達障害」という言葉が頭をよぎる。

滑舌が悪い。
 ↓
言葉が遅い。
 ↓
発達障害?

と親としては思ってしまいがちですよね。

たしかに、
発達障害で発音が苦手なお子さんはいます。

しかしながら、
発音が苦手だから発達障害かというとそうとは限りません。

以下、今日は子供の「発音の苦手さ」と「発達障害」について

 
 
 

「発達障害」とは?

「発達障害」という言葉はけっこう意味があいまいで、行政や文献によってその定義は様々です。

しかしながら、世間一般的な認識としては、
「発達障害」という言葉から世間が連想するのは「自閉症」とか「ADHD」「アスペルガー症候群」などといった言葉なのではないでしょうか。

ちなみに専門的にはこれらを狭義の発達障害としています。

発達障害を広義でとらえると、上記に加えて知的障害やダウン症や脳性麻痺なども含まれてきます。

そして、「自閉症」や「ADHD」など昨今よく耳にする発達障害の診断基準に、発音の稚拙さは含まれません。

つまり発達障害であろうがなかろうが、発音が苦手かどうかはその子によるわけです。

 
 
 

発音が苦手な原因

では、お子さんが周りのお子さんより発音が苦手な原因は何なのでしょうか?

「子供の発音の苦手さ」の原因は実際のところは大きく4つが考えられます。

 
 

口腔外科的疾患

口蓋裂(口の中の上のほうが裂けている)など口の形成に異常がある場合。

発音の練習以前にまずは必要な外科的手術を受けることが大切です。

 
 

難聴

正しい発音をするための「正しい発音」は耳で聞くわけですから、難聴があると発音が難しい場合があります。

ちなみ誤解がないように付け加えますが、
難聴があるから必ず発音に障害が出るとは限りません。
難聴の程度やその子によります。

 
 

口の運動の不器用さ

口を器用に動かすのが苦手なパターン。

お子さんの発音が苦手さの原因は下記の「音韻意識」とこの「口の運動の不器用さ」であることが多いです。

 
 

音韻意識の苦手さ

「音韻意識」とは聞き慣れない言葉ですね。

詳しくは以下をご参照。

 
 
 

おわりに

このように、
発音の苦手さには口の動きの不器用さなどいくつか理由が考えられ、それらは合併することはありますが「発達障害だから」起こるというわけではありません。

このへんの判断は難しいので、心配な場合は市町村の子育て相談の窓口や、小児科などに相談してみてもいいでしょう。

大切なのは一人で悩まず気軽に相談してみることだと思います。

 
 
 

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参考資料

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