Sewisdoms

セイウィズダム 育児と医療とコミュニケーションスキル情報サイト

IT支援コラム

スキャン方式の種類は?

投稿日:2016-11-14 更新日: 2017-05-10

障害者のIT支援、特に重度身体障害の方のIT支援において機器のスキャン方式による操作は重要です。
スキャン方式はその操作方法によりいくつかの種類があります。

補足記事:スキャンとは?
 
 
 
【オートスキャン方式】
フォーカスが自動で動いていきます。
操作者は任意のタイミングでスイッチを押し、選択していきます。

1スイッチかつ1種類の入力で操作できる方式です。

メリット
・少ない身体動作で扱える
・操作が簡単

デメリット
・操作効率が悪い

オートスキャンの速度は対象者に合わせて調整が必要です。1秒未満の速い速度で対応できる人もいれば、5秒前後必要な方もいます。
 
 
 
【ステップスキャン方式】
2種類以上の入力方法で行う方式です。

1つ目の入力でフォーカス移動、2つ目の入力で決定です。

スイッチを複数使ったり、長押しと短押しを組み合わせるなど複数の入力方法を持つ必要があります。

メリット
・使いこなせばオートスキャンより効率的に操作できる
・練習量が結果に反映されやすい。

デメリット
・可能な入力方法が2つ以上ないと使えない

慣れてくると、「フォーカス移動何回でこの選択ができる。」とパターンが頭に入っていき、速く操作できるようになります。

注意点は、スイッチの押し分けが難しい方はかえって疲労がたまり効率が悪くなる場合もあります。
オートスキャン方式との比較が大切です。
 
 
 
【符号化入力方式】
ステップスキャン方式の発展型です。
発展型なので、実際はスキャンの種類に入るか微妙なところですが。
せっかくなので今回の記事で取り上げたいと思います。

モールス信号のように入力の組み合わせで出力が決まります。

例えば、長押しと短押しで、長・長・短で「あ」長・短・短で「い」などです。

オートスキャンやステップスキャンに比べて高い知的能力が必要なスキャン方式です。
しかしそのぶん慣れれば動作効率は最も良いです。

メリット
・慣れれば作業効率が良い

デメリット
・知的能力が他のスキャン方式より必要
 
 
 
【まとめ】
どのスキャン方式にするかは、対象者の能力によります。
どれができるかも大切ですが、「できる」ことが必ずしも「適している」とは限りません。

ステップスキャンができるけれど疲労がたまってすぐ操作不能になるなら、オートスキャンが楽に扱えるかもしれません。

符号化入力ができるけど誤りが多いなら、ステップスキャンがいいかもしれません。

反対にオートスキャンが良さそうなお子さんだが、多少努力してもらいステップスキャンを獲得したほうが将来のためになる場合もあるでしょう。

柔軟にいろいろ試し、検討していきましょう。

-IT支援コラム

関連記事

LINEの流行は重症心身障害児者のコミュニケーションにどのような影響を及ぼすか

パソコンや携帯電話が普及しメールがコミュニケーションの一つの方法として確立された。 というのはもはや一昔前の話。 ビジネスシーンは別として、 近年のコミュニケーションはメールではなくLINEを使ってい …

ジョイスティックとは?~障害者IT支援で使える道具~

ジョイスティックとはゲームセンターなどにあるゲームを操作するためのレバーです。 いろいろな種類がありますが、 垂直の棒の先端に丸い突起が付いているものが一般的です。 家電量販店やネットで購入ができます …

【随時更新】IT支援で使う機器と価格の一覧

障害者のIT支援においてよく使いそうな道具を価格と一緒に紹介します。 ※2016年11月時点です。価格はおおよそです。 購入時の目安になれば幸いです。 基本いずれの機器も高額ですね。 たぶん自作したり …

電池ボックスにスイッチを取り付ける方法

スイッチで動くおもちゃやiPadタッチャーを自作する際に電池ボックスを改造することがあります。       【電池ボックスとは?】 電池ボックスとはその名の通り電池を入れ …

時代ともに変わりゆく、障害児者へのIT支援の方法

時代の流れとともに技術は進歩し人がすることは変わっていきます。 障害児者へのITを活用した支援の方法も変化してきましたし、これからも変化していくでしょう。 そんなIT支援の変化の流れ見ていきたいと思い …