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ストローで飲むことができるのは何歳から?~子供の嚥下機能の獲得と発達~

投稿日:2019-05-25 更新日: 2019-05-25


 
 

ストローで飲むことができるのは何歳から?

子供が飲み物をストローで飲むことができるのは何歳頃からなのでしょう?

ストローで飲むことができると、コップで飲む場合と異なりコップに蓋ができてこぼしてしまうリスクが減りますね。

幼い子供を持つ親としては、子供がストローで飲み物を飲めると何かと助かる場面が多いです。

個人差はありますが、
子供が飲み物をストローで飲めるのは、およそ9カ月頃以降と考えられます。

以下、これらの根拠を。

 
 
 

ストローで飲むことと子供の摂食嚥下機能の発達

食べたり飲みこんだりすることを医学用語では「摂食嚥下(せっしょくえんげ)」と言います。

子供の摂食嚥下機能はどのように発達するするのでしょう?

ベビー用品メーカーでお馴染のコンビ、東歯大千葉病院など複数機関による論文「乳幼児の水分摂取機能発達に関する研究」によると、

ストローでの水分摂取はおおむね生後9カ月前後で可能となる様子が見られました。

水分の摂取方法の難易度としては、

  • スプーンなどすすって飲む
  • コップで飲む
  • ストローで飲む


といった順に難しくなっていきます。

そのため、お子さんがストローでうまく飲めないときは、スプーンやコップでまず飲めるかを確認することは有意義でしょう。

 
 
 

ストロー飲みの練習の意義

「ストローで飲む」ということ

ストローで飲み物を飲むということは、当たり前ですがストローで水分を吸うわけですね。

「水分を吸う」という観点から、「母乳を飲む」ことと「ストローで飲む」ことは一見すると同じように感じてしまいますね。

赤ちゃんは生まれたときから母乳を飲めます。
そのため、母乳が飲めているからストローで飲み物を飲めて当たり前と思いがちです。

しかしながら、

「母乳を飲む」ことと「ストローで飲む」ことは違った動きであり、母乳が飲めるからストローで飲めるわけではありません。

例えば母乳を飲む場合は舌の動きを使って乳首を絞るような動きをしないと母乳は出ません。

このように、

「ストローで飲む」という行為は生まれてからすぐにできて当たり前の行為ではなく、練習と慣れが必要な動作なのです。

 
 

練習の時期

このように、ストロー飲みはできて当たり前というよりは然るべき経験と練習の中でできていくものです。

日本歯科医学会の「小児の口腔機能発達評価マニュアル」によると、

ストロー飲みができないお子さんに対してストロー飲みの練習を開始する時期は1歳半頃からと比較的ゆっくりめです。

このことからも、ストロー飲みは誰もが練習しなくても当たり前にできることというよりは、経験ありきの能力であることがわかります。

 
 
 

まとめ

子供が飲み物をストローで飲むことができるのは何歳頃からなのでしょう?

個人差はありますが、
子供が飲み物をストローで飲めるのは、およそ9カ月頃以降と考えられます。

赤ちゃんは生まれたときから母乳を飲めます。
そのため、母乳が飲めているからストローで飲み物を飲めて当たり前と思いがちです。

しかしながら、
「母乳を飲む」ことと「ストローで飲む」ことは違った動きであり、母乳が飲めるからストローで飲めるわけではありません。

お子さんがストローでうまく飲めないときは、スプーンやコップでまず飲めるかを確認することは有意義でしょう。

 
 
 

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参考資料

『乳幼児の水分摂取機能発達に関する研究 第3報発達的観点からの適切な食具選択の検証』(combi)2019年5月11日検索

『乳幼児の水分摂取機能発達に関する研究 第4報ストローによる水分摂取習得までの経時的観察』(combi)2019年5月11日検索

『小児の口腔機能発達評価マニュアル』(日本歯科医学会)2019年5月11日検索

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