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注意力を鍛え改善するための方法3つ

投稿日:2017-04-29 更新日: 2017-06-04

注意力とは適切に意識を向けることができる能力です。

補足記事:注意力とは?集中力と注意力の違い

物事に集中したり、効率的に取り組んだりするためには注意力は欠かせません。

ADHD(注意欠陥多動性障害)などの場合、この注意力に苦手さがあり日常生活に影響が出ていることがあります。
 
 
 

注意力を鍛える

 
注意力は生まれ持ったものである部分を大きいですが、
トレーニングを行うことである程度は向上できる部分もあります。

注意力を鍛える方法は、

1.直接刺激法
2.行動的条件付け
3.戦略置換法

の3つが主にあります。
 
 
 

直接刺激法


直接刺激法は最もシンプルな方法です。
直接刺激法とは要するに注意力が必要な課題をこつこつやる方法です。

イメージとしては「ウォーリーを探せ」。
ああいう注意力が必要な課題をやっていきます。

他には100から3を繰り返し引いたり足したりするような計算課題も直接刺激法に含まれます。
 
 
 

行動的条件付け

 
しかしながら直接刺激法だけのトレーニングはなかなかしんどいものです。
なんせ注意が苦手な人に注意力が必要な課題を課すわけですから。

やはり苦手なことはそれ自体のトレーニングも大切ですが
代償手段を併用していくことも大切です。

行動的条件付けとは、
その人が注意しないといけないことを習慣の中に入れ込んでいく方法です。

例えば家を出るときに携帯電話をよく忘れる人がいたとします。
ただ毎日「気をつけよう」と心がけても具体的ではありません。
携帯電話はいろいろな場所に置かれ、ついついバックに入れたものと勘違いします。

そこで携帯電話を置く場所をリビングのテーブルとし、家に帰ったらまず携帯を置き、出かけるときは携帯をバックに入れるという行動を習慣化します。

このように習慣形成し身体が自然と反応するようにしていきます。
 
 
 

戦略置換法

 
行動的条件付けはその性質上、取り組みに時間を比較的要します。
人の習慣はすぐには変わらないからです。

戦略的置換法も注意力を代償する方法で、
外的な工夫によって注意力を補います。

例えば先ほどの携帯をよく忘れる場合なら、
玄関のドアノブに「携帯を忘れずに」という紙を貼っておくなどです。
 
 
 

まとめ

 
まとめてみます。

注意力を向上するには
・直接刺激法 →注意力を課題で鍛える
・行動的条件付け →習慣化する
・戦略置換法 →仕組みを工夫する

ことが必要です。

例えば、仕事で人から聞いたことをすぐ忘れてミスをしてしまう人がいたとします。

直接刺激法にて
話を聞いたあと別の話を聞いたときに前の話を忘れてしまわないよう記憶の維持をトレーニング。

行動的条件付けにて
毎朝出勤時に、スケジュール帳を開いて今日することを確認してから仕事を始めることを習慣化する。

戦略的置換法にて
デスクの目に付くところにToDoリストを作り、自分がしないといけないことを明確にする。

-発達障害

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