牛乳パックを開けられるのは何歳から?
子供が自分で(未開封の)牛乳パックを開けられるのは何歳頃からなのでしょうか。
個人差はありますが、
牛乳パックを開けられるのは5~6歳頃からと考えられます。
解説
牛乳パックを開けることができる時期
子供の発達を客観的に見る方法として、ポーテージ早期教育プログラムというものがあります。
子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。
これによると、牛乳パックやパックのジュースなどを開ける行為は5~6歳頃の発達と位置付けられています。
牛乳パックの開閉と子供の手先の発達
牛乳などのパックを開ける行為は、子供の手先の器用さがうかがえる行為の1つと言えます。
未開封の牛乳パックを開ける場合、パックの先端を引きはがす指の力と、力が入り過ぎてパックを倒したり牛乳をこぼしたりしない加減が必要です。
最初にパックの先端をはがす行為は、主に親指と人差し指でつまむ力が必要になるでしょう。
親指と人差し指でつまむという行為は、親指と人差し指がそれぞれ内側に力を入れます。つまり2本の指がそれぞれ別の方向に力を入れることで成り立ちます。
「つまむ」という行為は親指と人差し指がそれぞれ別の方向に力を入れることが必要で、これはお箸の持ち方や鉛筆の持ち方など様々な手先の活動に関連していきます。
パックの先端をはがしたあとは、器用に注ぎ口を開く必要があります。
これは折り紙の折り方にも共通する部分があるでしょう。
そして牛乳パックを上手に開けるには、勢い余って牛乳パックが倒れたりブレないようにパックを支えておかなければなりません。
こういった協調性や落ち着きも必要です。
どのくらい練習すれば牛乳パックを開けられるかは個人差があるところでしょう。
しかしいずれにせよその子自身が経験できることは大切です。
牛乳をこぼしてしまうとなかなか後始末が大変ですから、ついつい親がやってしまいがちです。
手伝いながらでもいいので、ある程度の時期になったら子供にさせてあげる機会を設けることも有意義でしょう。