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およそ0歳児が話せる言葉
0歳という時期は、まだ意味のある言葉を話せないことが多いです。
しかし、後の言葉につながる示唆は多々あります。
0歳児の場合、どんな音をどんな状況で出しているかが重要です。
言葉にはなっていない、けれど一生懸命しゃべろうとしているその姿勢と好奇心が大切です。
背中を押すように、楽しくコミュニケーションをとってあげましょう。
その子供にとって「楽しい経験」が、言葉を促します。
以下、もう少し具体的に。
0歳児に言語表出面の発達
元気に泣く
「赤ちゃんは泣くのが仕事」なんて言葉は昔からありますね。
泣くという行為も、声を思いっきり出すことなので大切なことです。
元気に笑う
泣くことと同様に、笑うことも重要です。
元気にたくさん笑いましょう。
そのためにスキンシップをとっていきます。
泣くにせよ笑うにせよ、反応がいいのは大切なことです。
人とのコミュニケーションの中で、言葉は育まれます。
母音の発声
母音とは「あいうえお」のことですね。
0歳頃はまず平仮名で表わせないような声が出ていて、
それが次第に発音が整っていき「あー」「うー」など母音の発声へとなっていきます。
人に向かって声を出す
意味のある言葉でなくても、
人に向かって声を出す、つまり人を意識して話そうとするかという対人認知やコミュニケーション意欲は非常に重要です。
「ま」「ぱ」の音
例えば「あ」は口を開けたまま言えますね。
一方で「ま」や「ぱ」は、一旦唇を閉じないと出せません。
こういった唇をくっつけないと出せない音を「口唇音(こうしんおん)」と言ったりします。
母音がある程度出始めたら、今度は口唇音が出ているかがポイントです。
「た」「ちゃ」の音
「ま」「ぱ」は唇を使った音でした。
そして「た」や「ちゃ」は舌を使った音です。
「た」や「ちゃ」、あるいは「だ」などの音が出るかもポイントです。
ムニャムニャおしゃべり
言葉にはなっていないけれど、なにかムニャムニャもごもごおしゃべりをしている。
この「しゃべっている風」も大事です。
誰かに話しかけるような様子でも、何か遊びながら話している感じでもOKです。
おわりに
子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの側面だけでその子の全体を語ることはできないものです。
あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。
また、子育てにおいては気になることを気軽に相談できる環境も大切です。
子供の成長が気になったら、一人で悩まず相談する一歩を踏み出してみましょう。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧