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100dB(デシベル)はどれくらいか?|騒音と聴力

公開日:2021年7月2日


 
 

100dBはどのくらい?

 100dBの環境音とは、およそ電車が通るときのガード下の騒音に相当します。

 声楽のプロがやっと出せるであり、人間の声が再現できる音の大きさのぎりぎりのラインが100dBです。
 
 
 
 

解説

生活音の中での位置づけ

 冒頭のように電車が通るときのガード下の騒音などが100dBくらいの音の大きさです。

 100dB以上の音は非常に大きな音であり、健康的で一般的な生活をしている場合そこまで耳にする機会は多くありません。

 逆に100dBに近い音を日常的に聞いている場合は、聴覚の健康面としては非常に不安と言えます。

 
 

難聴との位置づけ

 聴力は0dBに近いほど小さな音が聞こえることを意味し、正常値に近いことを示します。
 聴力が10dBということは、10dBの音が聞き取れることを意味します。
 同様に聴力が50dBということは、50dBの音でないと聞き取れないことを意味します。

 一般的に正常な聴力は0~25dBと考えられています。
 さらに聴力が25~40dBが軽度難聴、40~70dBが中等度難聴、70~90dBが高度難聴、90~120dBが重度難聴と位置付けられます。

 このため聴力が100dBというのは重度難聴に該当します。

 大きな声で耳元で話しかけられても声が聞こえるか微妙であり、自分の声も聞こえないことが多い段階です。

 症状が重度であり、そのため補聴器や人工内耳を使っても満足に効果が得られないこともあります。そのため補聴効果に個人差が見られる段階と言えます。

 重度聴覚障害も補聴器や人工内耳の対象ではありますが、実際のやりとりは手話や筆談など聴覚以外のコミュニケーションが主になることが多いです。

 
 

100dBの音の例

 100dBの音の例としては、以下のようなものがあります。

  • 電車が通るときのガードの下
  • 声楽のプロが歌う声

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『一般環境騒音について』(環境省)2021年4月21日検索

『dB(デシベル)について』(東京環境測定センター)2021年4月21日検索

『騒音の大きさの目安』(深谷市)2021年4月21日検索

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