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小学校高学年のソーシャルスキル
小林氏・相川氏らによって提唱される「12の基本スキル」を参考に、小学校高学年のソーシャルスキルトレーニングのポイントを挙げていきます。
解説
小林氏・相川氏らは、学童期に取り扱うソーシャルスキルとして「12の基本スキル」を挙げています。
これら12の基本スキルは4種類のカテゴリーに分けられます。
具体的には以下のようになります。
- 基本的な関りスキル
- 仲間関係・共感スキル
- 自己主張スキル
- 問題解決スキル
このうち、低学年(1~2年生)では「基本的な関りスキル」と「仲間関係・共感スキル」である以下の項目がポイントになっていきます。
- あいさつ
- 自己紹介
- 上手な聞き方
- 質問する
- 仲間の誘い方
- 仲間の入り方
- 温かい声かけ
- 気持ちをわかって働きかける
さらに中学年(3~4年生)では「自己主張スキル」に該当する
- 優しい頼み方
- 上手な断り方
- 自分を大切にする
がポイントになっていきます。
そして高学年(5~6年生)では「問題解決スキル」である「トラブルの解決策を考える」がポイントになっていきます。
学童期の12の基本スキル
低学年のソーシャルスキル
中学年のソーシャルスキル
高学年のソーシャルスキル
トラブルの解決策を考える
人間関係のトラブルについて自分で考える力を養っていきます。
これは必ず自分で解決できないといけないというわけではありません。
必要に応じて誰かに相談できるなど、トラブルに対する対処法を学んでいきます。
トラブルについて振り返り、原因を考え、解決策を考えます。
この振り返りはあくまで客観的なものであり、「悪いのは自分だ」と自分を責めてしまうだけの時間にならないように気をつけましょう。
またトラブルに対する解決の仕方は人それぞれであり、自分に合ったトラブルの解決の仕方・対応方法を考えることが大切です。
参考資料
『ソーシャルスキルトレーニング実施が学級適応感や自尊感情に及ぼす効果について』(兵庫教育大学学校教育学研究)2022年2月12日検索