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小学校低学年のソーシャルスキル
小林氏・相川氏らによって提唱される「12の基本スキル」を参考に、小学校低学年のソーシャルスキルトレーニングのポイントを挙げていきます。
解説
あいさつ
自発的に、その場に応じたあいさつの言葉を学んでいきましょう。
また、「笑顔であいさつする」「視線を合わせる」など言葉以外の非言語的な側面も大切です。
自己紹介
自分のことを知らない相手に、自分のことを伝えてみます。
こちらも相手を見て笑顔で話しかける、聞き取りやすい声の大きさで話すなど、内容以外の側面にも着目します。
自分のことを知らない相手に、自分のことを知ってもらうためには何を伝えたらいいのか。
そういった相手の立場になって考えることが必要です。
上手な聞き方
相手の話の内容を理解することは言わずもがなですが、加えて「話している人を見る」「相槌を打つ」など文字通り「聞き方」も大切です。
発表している人のほうを向きましょうなど、小学校で指導されることが多いスキルの1つです。
質問する
自分は何がわからないのか認知できること、物事に疑問を持てることは大切です。
そしてそれらを言葉にして相手に質問してみます。
質問するときは「今質問をしてもいいタイミングか」という状況の読み取りも大切です。
これは先述の「上手な聞き方」にも関連するでしょう。
仲間の誘い方
自分から声をかけ、人間関係を広げます。
仲間の入り方
こちらも同様に、人間関係を広げるスキルです。
どんなことを言ったらいいか、練習すると、緊張もいくぶんやわらぐのではないでしょうか。
温かい声かけ
相手を褒めたり、励ましたりなど、円滑な人間関係のため温かい声かけを学びます。
人から褒められた経験がないと、人を褒める言葉はなかなか出ないものです。
そういう意味でも、親が子供を褒めてあげることは大切です。
気持ちをわかって働きかける
相手は今どんな気持ちか、そして何をしてあげたらよいか。
1つ1つ段階を踏みながら学んでいきます。
参考資料
『ソーシャルスキルトレーニング実施が学級適応感や自尊感情に及ぼす効果について』(兵庫教育大学学校教育学研究)2022年2月12日検索