「男の子が生まれたら公園でキャッチボール」とお父さんは考えたり、「女の子だったらおそろいの洋服を着て買い物に行きたい」とお母さんが夢見たり。
子供が生まれたら子供と一緒にしたいことというのがたくさん浮かんできます。
その一方で、子育てをするお父さん・お母さんがまず最初に直面するのが、
生まれたばかりのわが子を目の前にして「どう接していいのかわからない」という素直な気持ち。
言葉を発するわけでも、歩きまわって遊びまわるわけでもない。
会話でのやりとりは難しいし、一緒に一緒の物を食べて楽しめるわけでもない。
1歳未満のわが子とどんなふうに接しどんなふうに遊んだらいいのだろう。
そう思って手持無沙汰になるお父さんお母さんも少なくないのではないでしょうか。
今日は医学的な子供の発達から見た、1歳未満の子供との遊びについて考えます。
1歳未満、つまり0歳台というのは何もかもデリケートで親が特に気を遣う時期。
そして発達が著しいのも0歳台の特徴です。
月単位、場合によっては昨日と今日で全く違う成長を見せるのが0歳台です。
0歳台はまだ意味のある単語を発することは少ないです。
意味のある単語を発するのは1歳頃。
0歳台はまずは大きく声を出す。
そして周りの人を意識し、人に向かって声を出す。つまり話しかけようとするモチベーションを作ることが何より大切な時期です。
たとえ意味のある言葉になっていなくても、赤ちゃんが声を出したらしっかりリアクションしてあげましょう。
親の嬉しそうな表情、言葉かけを赤ちゃんは雰囲気でわかってくれます。
基本的には、新しいことができたら赤ちゃんを褒めてあげましょう。
以前からできることも褒めつつ、新しいことができたらそれ以上に褒めてあげる。
そうすることで赤ちゃんはもっともっと挑戦しようと思えます。
まずは大きく声を出す。
そして人に向かって声を出す。
その声を明瞭な母音(あいうえお)の音にしていく。
まずは母音の発音を習得します。
そして「ぱ」や「ば」といった唇を閉じないと出せない音(口唇音)に赤ちゃんの発音は移行します。
0歳台の赤ちゃんとの会話は意味のある単語での会話は少ないです。
まずはいろんな音を出し、褒めてあげる。
親が言った音や言葉を真似することができたら褒めてあげる。
赤ちゃんの語りかけにしっかりリアクションをする。
そうやって赤ちゃんが出せる音や単語のバリエーションを増やしていきます。
0歳台でも絵本の読み聞かせは早すぎることはありません。
たくさん本を読んであげてください。
絵本を読んでもらっている様子の変化を見てあげましょう。
だんだん集中できるようになってきます。
パラパラとでも、自分でページをめくらせてもいいでしょう。
個人差はありますが、おおむね
3か月前後で首がすわり、6カ月前後で寝返りができ、その後ひとりで座ることができるようになってきます。
10カ月頃には「はいはい」が始まり、1歳前後で立って歩く様子が見られるのが一般的です。
移動するということは、たくさんの経験を積む機会を得るということです。
好きなおもちゃを探す。そして手に取る。
高いところにあるものをとろうとする。
特別なおもちゃでなくて構いません。
体を思いっきり使って行きたい場所に行かせてあげること。
手に取った物をたくさん触ってつかんで扱ってみること。
これらの様子にリアクションをとってあげること。
0歳台は運動に関しては立つ・歩く・物をつかむといった基本動作が始まる時期です。
一方、言葉はいろいろな音を出す、物に興味を持って見るといった土台の時期です。
親の声の真似をする。
大人と視線が合うといった人への意識を持つ時期でもあります。
意味のある単語だけではなく、視線や行動、真似っこで意思疎通をはぐくむ時期です。
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