2歳児の発達

2歳児の会話ってどんな感じ?~言語発達学より~

公開日:2018年7月23日

2歳児って、どんなことを話すのでしょう?
2歳児の会話の特徴を考えます。
 
 


 
 

2歳児の会話ってどんな感じ?

子供は2歳頃になると文章を少しずつ話し始めます。

しかし、その会話はまだまだ拙く、
2歳頃は目の前の話題を自分の言いたいように話す感じです。

しかし、言葉も増え、認知できることも増える2歳台は、わからないことに黙り込むのではなく「わからない」と意思表明できる時期でもあります。

以下、これらの根拠や詳細をみていきましょう。
 
 
 

会話の質

個人差はあるものの、一般的には子供は
1歳頃から単語をしゃべり始めます。
2歳頃から2語文を話始めます。

つまり、2歳頃から人は文章を話はじめ、「会話をしている感じ」が出てくるわけです。

しかし一口に「会話」といっても、その質は年齢によって様々です。

会話の質とは単に文章の長さや語彙の多さだけではありません。

2歳児の会話って、どんな感じなのでしょう?

幼児期の会話に着目した言語検査で、質問応答関係検査というものがあります。

上記検査を参考に、2歳児の会話の特徴をピックアップしてみます。
 
 
 

2歳児の会話の特徴

2歳児の会話の特徴は、
・現前事象の話題
・自己経験に基づいた話
・連想で会話をつなぐ
・「わからない」と言える
です。

「現前事象」とは「今ここの話題」だということです。
昨日の話とか、明日の予定ではなく、目の前で今起こっていることを話すということです。

「自己経験」とは、客観的な話をする場面でも自分の経験で話すということです。

「連想」とは文脈を無視して連想的に会話を進めます。
「バナナ以外に何が好き?」と聞かれても、「バナナたべた。バナナここ」といった感じ。

わからないことや知らないことに対して、「わからない」と言葉で表現できるのも大切な会話の力です。

幼い頃は、わからないことに直面すると多くのお子さんが「黙り込む」という対応をとります。

しかし成長するにつれ、黙ったりごまかしたりするのではなく、「わからない」と言葉で伝えることができるようになります。
 
 
 

まとめ

2歳という時期はやっと文章を話せるようになってきて、会話はできるもののまだまだ目の前の話題を好きなように話す感じです。

一方で、会話においては知っていることを話すだけでなく、自分が知らない・わからないということを認知してそれを言葉にできることも大切です。

「わからない」という表現ができるのは2歳頃からです。

2歳児の会話というのは、上記のような特徴があります。

しかしながら、言葉の発達というのは個人差があります。
あくまで参考程度に、そのお子さんそのお子さんにあったやりとりを楽しむことが大切です。
 
 
 

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参考資料

『質問一応答関係検査1』(J-STAGE)2018年6月20日検索

『質問一応答関係検査2』(J-STAGE)2018年6月20日検索

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