医療・福祉・療育コラム

三語文とは?解説と例|子供の言葉の発達 3語文の理解

公開日:2020年12月7日


 
 

三語文とは?

三語文とは、「ママ ごはん たべる」といった文字通り3つの言葉から成る文章です。

単語や二語文での表現を経て獲得される言語発達過程のひとつの段階であり、

三語文はおよそ3歳頃に獲得されると考えられています。

三語文は子供達の言葉の発達の指標の1つです。

 
 
 

三語文の獲得と言語発達の解説

 
 
 

三語文の種類と例

「動作主+対象+動作」

三語文のオーソドックスな型の1つが「動作主+対象+動作」です。

例としては「ママ(動作主) アイス(対象) たべる(動作)」などです。

当然ながら三語文を理解するとは文章を暗記するのではなく、この「動作主+対象+動作」という型を理解し組み替えることができることを指します。

先ほどの「ママ アイス たべる」に加えて「パパ おかし かう」といった文があったとします。

これらを組み替えて

「ママ アイス たべる」
「ママ アイス かう」
「ママ おかし たべる」
「ママ おかし かう」
「パパ アイス たべる」
「パパ アイス かう」
「パパ おかし たべる」
「パパ おかし かう」

という表現が柔軟にできることが、三語文を理解しているということでもあります。

 
 

「大小+色+物」

「おおきい しろい いぬ」などのように修飾語を使ってより対象を正確に表現するのも三語文です。

これも先ほどと同様、任意の言葉を組み替えて表現できることが大切です。

「おおきい しろい いぬ」や「ちいさい くろい ねこ」などの表現を組み替えます。

この場合は
「おおきい しろい いぬ」
「おおきい しろい ねこ」
「おおきい くろい いぬ」
「おおきい くろい ねこ」
「ちいさいしろい いぬ」
「ちいさい しろい ねこ」
「ちいさい くろい いぬ」
「ちいさい くろい ねこ」
の8通りですね。

また必ずしも「大小」「色」ではなく、「長短」など表現の幅はお子さんによって様々です。

「みじかい かわいい えんぴつ」も当然ながら三語文です。

 
 
 

おわりに

三語文は子供の言葉の発達の指標の1つですが、注目すべきはその質であったりします。

先ほどの例のようにそれぞれの品詞を理解した組み換えと応用ができるかがポイントになります。

 
 
 

参考資料

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