形の名前(丸・三角・四角)を言えること
3歳頃は「まる」「さんかく」「しかく」など簡単な形の名前を言うことができるようになる時期と考えられます。
これは認知の発達や言語能力の発達の指標の一つと言えるでしょう。
形の名前を覚えることは、これからの図形理解や空間認識の土台を作る大切なステップとも言えます。
解説
発達の概要
定型発達において3歳頃は、冒頭で述べたような簡易な形の名前を言うことができる時期と考えられています。
この時期の子供は、身のまわりの物に興味を持ち始め、視覚的に特徴を捉えて分類したり名前を付けたりする力が育ってきます。
形には明確な輪郭があり、色や大きさが違っても同じ「まる」や「さんかく」と認識できるようになるのは、抽象的思考の入り口に立っていると言えるでしょう。
形の名前を言えるには、そもそも丸・三角・四角が異なる形であると認知できなければなりません。
そして形それぞれと名前を一致させていきます。
このように、形の名前を言えるようになることは、視覚的認知・分類・記憶・言語表出といった複数の力の成長が合わさった結果と言えます。
できないときの対応
同じ年齢でも形の名前がなかなか言えない子供もいるかもしれません。
その場合は焦らず、遊びの中で繰り返し形に触れる経験を増やしていくことが大切です。
先述の通り、形の名前を言えるようになるためには、まずは形を弁別し、それぞれに名前を付与できるようになることが必要です。
ブロック遊びやパズル、積み木などで様々な形を見る機会は有意義です。
実際の物に触れたり、目で見たり、声に出したりすることで、形と名前を結びつける経験が積み重なります。
「これはまるだね」「さんかくを見つけよう」と言葉を添えた関りも良い刺激となるでしょう。
また、一度にいくつも教えようとせず、一つの形に集中して覚えさせてから次へ進むのが効果的です。
「これは?」とクイズのように問いかけると、子供も楽しみながら言葉にして覚えていけるかもしれません。
できたときに次にすること
形の名前が一致できるようになったら、他の要素を加えて二語文や三語文で表現してみても良い練習となるでしょう。
「赤い三角」「青い丸」、「緑の大きい四角」などです。
また、名前を覚えなくても異なる形を見比べて「にている」「ちがう」と比べる活動も、思考を深めるきっかけになります。
例えば六角形と五角形は似ていますが異なる形です。円と楕円、正方形と長方形も似ていますが異なるでしょう。
こういった微妙な違いがわかることは、後に平仮名の識別につながっていきます。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧



