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3歳児の発音や滑舌
子供の成長は親の関心事ですよね。
子供が幼い頃は、子供の滑舌が気になるときがあります。
「しゃべり方が幼いけれど、発音とか大丈夫なのかな・・・」
そう思うときがあります。
3歳という時期はそもそも日本語の発音が完成していない時期なので、滑舌が稚拙なのは当たり前なんですね。
そのため、お子さんの発音が稚拙かどうかよりも、3歳相当の発音に達しているかどうかを見てあげるほうが有意義です。
「3歳だからどの音もきれいに発音できなくちゃ」とは考えなくていいわけです。
以下、およそ3歳児の発音面の発達を見ていきましょう。
およそ3歳児の構音の発達
発音や滑舌のことを医学的には「構音(こうおん)」と言ったりします。
タ行、ダ行の音が出る
3歳頃は「たちつてと」「だぢづでど」の音が出るようになってきます。
ちなみに「つ」は他の音より難しい傾向にあります。
ナ行の音が出る
「なにぬねの」も3歳頃までに出せるようになる音です。
カ行、ガ行が出始める
以下のような音が、3歳頃から出始めたり完成に近づいたりします。
・ヤ行
・マ行
・バ行、パ行
・カ行、ガ行
・「にゃ・にゅ・にょ」
・「ちゃ・ちゅ・ちょ」
・「じゃ・じゅ・じょ」
・「みゃ・みゅ・みょ」
・「びゃ・びゅ・びょ」
・「ぴゃ・ぴゅ・ぴょ」
・「わ」
「きゃ・きゅ・きょ」が出始める
こちらは3歳半ば以降から出るかなという音です。
・「きゃ・きゅ・きょ」
・「ぎゃ・ぎゅ・ぎょ」
・「ひ」
ハ行が出始める
こちらは3歳後半から出る音かなという感じなので、焦らず見守りながら。
・ハ行
・「し」
・「しゃ・しゅ・しょ」
口をすすげる
発音とは直接関係はあまりないですが、発音をするとは器用に口を動かすということです。
そういう意味では、普段どんな口の動作をできているかは参考になります。
口をすすぐ、いわゆる「ぐじゅぐじゅぺっ」も3歳頃からです。
歌を歌う
自分の好きな歌や、替え歌を歌うのもこの時期です。
2語文の復唱
2歳頃になると「まんま たべる」などの2語文を話し始めます。
しかしまだこの頃はやっと話せたという感じで、自分が言える2語文を話すのがせいいっぱい。
これが3歳頃になると2語文を容易に真似することができはじめます。
周りが言った2語文をくり返すことができはじめます。
まとめ
幼児期というのは成長の個人差が大きい時期です。
さらに、3~5歳という時期は発音の変化が著しい時期です。
一般的に、3歳という時期は発音面が遅れているかいないかを判断するのは難しい時期です。
その理由は2つあります。
1つ目は、
そもそも3歳時点では日本語の音の発音が完成していなくて当たり前だという点。
2つ目は、
成長のペースにもかなり個人差があるという点。
少し滞りがちな子が急に出せる音が増えたり、それなりに音が出せていた子が苦手な音の急につまづいたり。
そのため親としては、一般的・客観的な知識を知りながらその子自身の成長を見守ってあげたいものです。
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