3歳児の発達

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3歳でしりとりができないときはどうしたらいいか?|子供の言葉の発達

公開日:2022年4月24日


 
 

3歳でしりとりができないとき

 3歳でしりとりができないことは不自然なことではないので、経過を見てあげていいでしょう。

 もしもしりとりに関する言葉の力を養いたい場合、3歳頃であれば歌を歌ったりリズム遊びをしたり、言葉の真似遊びなどが有意義でしょう。

 
 
 

解説

しりとりは何歳頃からできるのか?

 一般的に子供がしりとりをできるようになるのは5歳前後です。

 「『りんご』の最期の音は『ご』、『ご』のつく言葉は『ゴリラ』」のように、しりとりは単語の音を抜き出しその音から別の単語を連想する「言葉の音と構成に着目した遊び」です。

 こういった言葉の音への認知は4歳頃から芽生え始め、5歳頃にはある程度備わっていきます。

 
 

3歳でしりとりができないことは遅れているのか?

 以上より、3歳頃はしりとりができなくても不自然な時期ではないと考えられます。

 無理やりしりとりを教え込むのではなく、全体的に言葉の土台を作っていくほうが有意義でしょう。

 
 

3歳児の言葉の力、音への認知

 先述のようにしりとりは言葉の音に着目した遊びです。
 しりとりはできないにしても、3歳頃ならどんな言葉の音の遊びがあるでしょう。

 1つは歌や手遊びです。
 リズムに合わせて歌を歌ったり手遊びをすることは、言葉を音で区切る練習になります。

 子供は「くるま(車)」という言葉は言えても「く…………る…………ま」とものすごく間を空けて言わせると言葉が続かないことがあります。

 これは「くるま」という単語を「く」「る」「ま」という3つの音の構成としてではなく「くるま」という一塊でしか意識が向いていないからです。

 歌や手遊びはその中で自然と言葉の音を区切る力を養います。

 また、3歳頃は言葉をしっかり聞いてそれを記憶する力も伸びる時期です。
 「アイスはあまくておいしいな」「おかいものでおかしをかおう」など単語が3つほど入った文章を聞いてそれを真似して言ってもらいます。
 こういった「復唱」も良い刺激となるでしょう。

 
 
 

補足記事

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