40dBはどのくらい?
40dBはおよそ図書館の館内や、ささやき声に相当します。
「静かな環境」と言えるギリギリのラインになります。
解説
生活音の中での位置づけ
40dBの音がある環境下の場合、10m以内であれば普通の声での会話に差支えがないと考えられます。
図書館の館内にしてもささやき声にしても、静かではありますが多くの人がその音を明らかに感じると思います。
感覚としては40dBくらいまでが「静かな環境」であり、50dB以上になってくると「(静かではない)普通の環境」となってきます。
難聴との位置づけ
聴力は0dBに近いほど小さな音が聞こえることを意味し、正常値に近いことを示します。
聴力が10dBということは、10dBの音が聞き取れることを意味します。
同様に聴力が50dBということは、50dBの音でないと聞き取れないことを意味します。
一般的に正常な聴力は0~25dBと考えられています。
そして聴力が25~40dBが軽度難聴、40~70dBくらいを中等度難聴と位置付けます。
これらから、40dBの聴力は軽度難聴と中度難聴の境目であることがわかります。
中度難聴は40~70dBと幅があるので一概には言えませんが、補聴器の必要性が視野に入ってくるのも中度からです。
また、小さな声での会話が難しくなってきて、人の口の形から言っていることを予想するといった素振りも中度難聴から見られてきます。
重度に近い中度難聴であれば、周囲が大きめの声で話してあげないと会話が難しいかもしれません。
40dBの音の例
40dBの音の例としては、以下のようなものがあります。
- 閑静な住宅地の昼
- 深夜の市内
- 図書館の館内
- ささやき声
- 山村の田畑
補足記事
参考資料
『一般環境騒音について』(環境省)2021年4月21日検索
『dB(デシベル)について』(東京環境測定センター)2021年4月21日検索
『騒音の大きさの目安』(深谷市)2021年4月21日検索