4歳児の言葉の数を増やすには?
4歳児は言葉のキャッチボールができはじめる時期です。
一般的に、子供は1歳前後から言葉を話し始め、2歳前後から文章を話しだし、それ以降の会話も量・質ともに変化していきます。
そのため、ただ単に語句を教え込むのではなく
4歳児の言葉を増やすには、言葉のキャッチボールをする機会を増やします。
4歳以前の話し言葉の発達
4歳とは幼児期にあたる時期です。
各種発達検査や言語発達に関する論文を参考にすると、
幼児期の場合、発達が実年齢の1歳遅れていると発達遅滞のグレーゾーンに該当する可能性があります。
発達はそれまでの発達が土台となって新たな成長が積み重なっていきます。
4歳の発達を促すのであれば、まずは3歳相当の発達が伴っているかが大切なポイントになってきます。
3歳相当の発達としては、
- 動詞表現ができる(鍵をみて「開ける~」など)
- 色の名前が言える(赤青黄緑の4色程度)
- 2~3語文の表現(「大きいパン」「大きいパン食べる」など)
などがあります。
4歳の話し言葉の発達
4歳児は言葉のキャッチボールができはじめる時期です。
3歳頃までのお子さんは言葉こそ多いものの、話題がコロコロ変わり相互的な会話かというと微妙。
4歳頃になると、1つの話題について文章で話せる機会が増えていきます。
そのため、
「今日保育園であったこと」などを家に帰ってから一緒に話すことが良い刺激になる時期です。
また、出かけるときは「いってきます」、帰ってきたら「ただいま」などあいさつの類いが理解できる時期でもあります。
「ただいま」「いってきます」「いただきます」「ごちそうさま」「おはよう」「おやすみ」などあいさつを習慣化する取り組みを始めてもいい時期です。
さらに、家族の本名を知ったり、自分が住んでいる街の名前に興味が出てくる時期でもあります。
親の名前や自分達が住んでいる都道府県の名前などを会話の中に取り入れるといいかもしれません。
まとめ
4歳児の言葉は単に量が多い、文章が長いというわけではなく、抽象的な表現や会話のキャッチボールが始まります。
まだまだ表現は不完全でしょうが、相手を意識して言葉というボールを投げたり受け取ろうとしてくれます。
子供の言葉をしっかり聞いてあげて、ゆっくりと会話の時間をとります。
言葉のキャッチボールとはつまり文脈を意識した会話です。
相互的な会話が習慣化する中で、「物事を説明する」という言葉の力がついていきます。
まずはその子に合わせた、簡単な問いかけで会話を楽しんでいきます。
もちろん、質問だけでなく、お子さんの話を聞いてあげて、逆に質問されたらわかりやすく答えてあげることも忘れずに。
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参考資料
『言語発達遅滞とは』(J-STAGE)2018年6月3日検索