私達は読める漢字と書ける漢字が異なります。
「読めるから書ける」というわけではありませんよね。
お子さんの言葉も同じで、「わかるから話せる」・「話せるからわかる」というわけではありません。
言葉を理解することと話せることは、分けて考える必要があります。
聞いてわかる側面を言語理解。
話す側面を言語表出と言ったりします。
今日は4歳児の言語表出面をみていきましょう。
4歳児は、どんな言葉を話すのか?
言葉のキャッチボールができるのはおおむね4歳頃です。
会話というのはある話題に沿って互いが話し、その話題がなだらかに変化していきます。
3歳頃までのお子さんは言葉こそ多いものの、じゃあそれが相互的な会話かというと微妙です。
勝手に話題がコロコロ変わる印象。
4歳頃になると、1つの話題について文章で話せる機会が増えていきます。
4歳児の言語表出
以下、4歳児の言語表出をいくつか具体的に。
いろいろな色の名前が言える
「赤・青・緑・黄色」など原色だけでなく、「水色・黄緑・ピンク・オレンジ」などの色も。
10色前後を目指しましょう。
「~のつく言葉」が、言える
「あ」のつく言葉、「アリ」「雨」
「い」のつく言葉、「いす」「石」
など、1個ではなく複数個ずつ言えればgood
出来事を話せる
「昨日したこと」「今日あったこと」などすでに起きた出来事を単語ではなく短くてもいいので文章で話します。
あいさつがわかる
「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「いってきます」などなど。
普段言える、あるいは言えなくても、こういうときにはなんて言えばいいのか聞けば答えることができるということです。
両親の名前が言える
「ママ」「パパ」ではなく、聞かれれば、親の名前が言えます。
空間概念を表わす言葉
「上」「下」といった空間における位置を表わす言葉を使えます。
母「リモコンどこにある?」
子「テーブルの上にあるよ」
といった感じです。
幼児語が減る
「ブーブー(車)」「マンマ(ごはん)」といった幼児語を使う機会が減り、「車」「ごはん」といった一般的な言葉遣いになってきます。
お子さんによっては幼児語を全く使わなくなっている子もいるでしょう。
3~4語の文を復唱できる
「大きい 車に 乗りました」
「赤い りんごを ママが 食べます」
といった3~4語程度の文章を復唱できます。
自分で文章を作らなくても、
ポイントは3~4語の文章を聞いてそれをその場で復唱できるかという記憶力です。
まとめ
以上のように、4歳児の会話の特徴としては
・3~4語文程度の文章を扱える
・昨日のことなど過去のことを話せる
・「~のつく言葉」など言葉遊びができる
・一般的な色の名前が一通り言える
といった感じです。
最後になりますが、
子供の発達には個人差があります。
誰しも我が子の成長は気になるところではありますが、その子自身の成長のペースを大切にしてあげましょう。
また、子供の発達をみる場合はその子自身をみることはもちろんですが、客観的なデータを活用することも大切です。
以下、参考程度に。