50dBはどのくらい?
50dBはおよそ書店の店内や、間近で聞くエアコンの室外機の音に相当します。
静かではありませんがうるさくもなく、音の聞こえとしては「普通」の環境に該当するのが50dB前後の空間です。
解説
生活音の中での位置づけ
50dBの音がある環境下の場合、3m以内であれば普通の声での会話に差支えがないと考えられます。
騒がしくないオフィスのように、普通に人の作業音があるうるさくも静かでもない環境が50dB相当です。
人によって感じ方は様々でしょうが、人がうるさくないと感じることができるのはおおむね50~60dBが限度で、これ以上になってくると空間としては騒がしい印象を受けます。
難聴との位置づけ
聴力は0dBに近いほど小さな音が聞こえることを意味し、正常値に近いことを示します。
聴力が10dBということは、10dBの音が聞き取れることを意味します。
同様に聴力が50dBということは、50dBの音でないと聞き取れないことを意味します。
一般的に正常な聴力は0~25dBと考えられています。
そして聴力が25~40dBが軽度難聴、40~70dBくらいを中等度難聴と位置付けます。
「環境が50dB」であることと、「聴力が50dB」であることはまた意味が異なってきます。
聴力が50dBということは50dB以上の音でないと聞こえないことを意味します。
50dBの聴力は中度難聴に該当します。
中度難聴は40~70dBとされ幅があるため一概には言えませんが、補聴器の必要性が視野に入ってくるのも中度からです。
また、小さな声での会話が難しくなってきて、人の口の形から言っていることを予想するといった素振りも中度難聴から見られてきます。
重度に近い中度難聴であれば、周囲が大きめの声で話してあげないと会話が難しいかもしれません。
50dBの音の例
50dBの音の例としては、以下のようなものがあります。
- 静かな事務所
- 家庭用エアコンの室外機(直近)
- 書店の店内
- 小さな声
補足記事
参考資料
『一般環境騒音について』(環境省)2021年4月21日検索
『dB(デシベル)について』(東京環境測定センター)2021年4月21日検索
『騒音の大きさの目安』(深谷市)2021年4月21日検索