【目次】 [close]
およそ6歳児が話せる言葉
例えば漢字において「読める漢字」と「書ける漢字」は違いますよね。
「読める」から「書ける」というわけではありません。
子供の言葉の発達を似たようなことが言えます。
「聞いてわかる」ことを「話せる」とは限りません。
子供の言葉の発達は、「聞いてわかる言葉」と「話せる言葉」は別々に考えてあげる必要があります。
専門的には前者を「言語理解」、後者を「言語表出」なんて言ったりもします。
6歳児の言語表出の特徴としては、
簡単ではありますが論理的な表現ができはじめる点です。
以下、もう少し詳しく6歳児の言葉の表現力を見ていきましょう。
6歳児の言語表現力の発達
ごく簡単な論理的表現ができる
ラーメンを食べるときにスプーンではなくお箸を使うのは、スプーンでは麺が取れないからです。
冷蔵庫に食べ物を入れておくのは、食べ物が腐らないようにするためです。
このように、
物事の特徴を踏まえた上で筋の通った理由を言うことができます。
今日が何曜日かわかる
「今日は何曜日?」と聞くと曜日を正しく答えられる。ということです。
曜日概念に関する子供の発達過程は以下をご参照。
自分の誕生日がわかる
ただ呪文のように丸暗記するわけではなくて、ある程度「誕生日」という概念を理解した上でです。
能動態と受動態の言い変えができる
「猫が魚を食べた」という状況は、別の言い方をすると「魚が猫に食べられた」ということです。
このように、
能動態と受動態の言い変えることができるのも6歳頃です。
道順がわかる
例えば家から公園までの道のり。
家を出て信号を左に曲がって、コンビニを通って・・・など。
道順をある程度説明できるのも6歳頃からです。
いろいろな反対語がわかる
「大きい」の反対の言葉は「小さい」ですね。
こういった反対語の概念は3~4歳頃から徐々に理解していきます。
そして、
6歳頃になると反対語のレパートリーがずいぶんと増えています。
例えば「明るい・暗い」「硬い・軟らかい」「深い・浅い」など一通りの形容詞。
さらには「好き・嫌い」や「夜・昼」などちょっと抽象的な反対語も対応できてきます。
おわりに
子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの側面だけでその子の全体を語ることはできないものです。
あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。
また、子育てにおいては気になることを気軽に相談できる環境も大切です。
子供の成長が気になったら、一人で悩まず相談する一歩を踏み出してみましょう。
その他の記事