比較的難しい反対語の表現
6歳頃は、抽象度がやや高い比較的難しい反対語を言える時期と考えられます。
ここで言う比較的難しい反対語とは、「遠い・近い」「明るい・暗い」などが考えられます。(これに対して「大きい・小さい」「長い・短い」などは比較的簡単な反対語と言えます)
6歳頃になると視覚的な理解だけでなく概念的な理解が進み、こういった比較的難しい反対語を表現できる語彙力が芽生えてきます。
解説
発達の概要
定型発達を踏まえると、6歳頃は反対語のレパートリーが増えていく時期と考えられます。
「大きい・小さい」「長い・短い」といった初歩的な反対語だけでなく、冒頭で述べたようなより抽象的な対の概念を言葉で表現できるようになっていきます。
反対語のレパートリーが増えることは適切な文表現において重要です。
たとえば背が高い人を「大きい」ではなく「高い」と表現するなどです。
このように、反対語を言えることは概念に対して適切な言葉を用いることができることにつながります。
できないときの対応
反対語を言うことが難しい場合は、まずは比較的簡単な反対語、「大きい・小さい」「長い・短い」などから学習を始めるといいでしょう。
「大きいの反対は?」「長いの反対は?」など、まずは反対語のレパートリーを2種類以上言えるように目指していきます。
必要に応じて、具体物を使った視覚的な比較から始めること理解を促しやすいでしょう。
その後に抽象度の高い反対語へと移行していきます。
できたとき次にすること
反対語を言えるようになってきたら、そのレパートリーをより広げていきましょう。「深い・浅い」「古い・新しい」などです。
このように物の性質や状態を表す反対語のレパートリーが増えてきたら、今度は人の感情やさらに抽象的な状況を反対語で表現してみましょう。
前者の例としては「信じる・疑う」などです。
後者の例としては「夏・冬」「明日・昨日」などです。
反対語のレパートリーを増やすことは概念の整理や表現の柔軟性さに寄与するでしょう。
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧




