85dBはどのくらい?
85dBはおよそ間近で聞く救急車のサイレンの音に相当します。
85dBの音が常に聞こえる環境は一般的にうるさい環境であり、不快感を感じる人が多いでしょう。
解説
生活音の中での位置づけ
85dBの音がある環境下の場合、普通の声の大きさでの会話は難しいと言えます。
目安としては0.3m以内に近づいて大きな声で話さないと会話は難しいです。
85dBの大きさの音は救急車のサイレンのように多くの人がきづかざるをえないくらいの大きさであり、注意喚起を促すような音です。
逆に85dBの音が常に聞こえるような環境は不快であると言えるでしょう。
人の声で85dBの音を出そうと思ったら、怒鳴り声に近い大きな声を出す必要があります。
難聴との位置づけ
聴力は0dBに近いほど小さな音が聞こえることを意味し、正常値に近いことを示します。
聴力が10dBということは、10dBの音が聞き取れることを意味します。
同様に聴力が50dBということは、50dBの音でないと聞き取れないことを意味します。
一般的に正常な聴力は0~25dBと考えられています。
そして聴力が25~40dBが軽度難聴、40~70dBくらいを中等度難聴、70~90dBを高度難聴と位置付けます。
聴力が85dB、つまり85dB以上の音しか聞こえない場合は高度難聴であると考えられます。
高度難聴の場合、耳元で大きな声で話してもらわないと人の声を聞き取ることは難しいでしょう。
また高度難聴では補聴器はほぼ必須になってくると考えられます。
85dBの音の例
80~85dBの音の例としては、以下のようなものがあります。
- 走行中の電車内
- 救急車のサイレン(直近)
- ピアノ(正面1mバイエル104番)
- ゲームセンター店内
補足記事
参考資料
『一般環境騒音について』(環境省)2021年4月21日検索
『dB(デシベル)について』(東京環境測定センター)2021年4月21日検索
『騒音の大きさの目安』(深谷市)2021年4月21日検索