90dBはどのくらい?
90dBは間近で聞く犬の鳴き声や、騒々しい工場内やパチンコの店内に相当します。
きわめてうるさい環境であり、聴覚的にあまり健康的な環境とは言えません。
解説
生活音の中での位置づけ
90dBの音がある環境下の場合、人と会話は近くでもほとんど困難と考えられます。
普段パチンコをしない人がパチンコ店に入ったときのように、90dBの環境音は非常に不快というか耳に負担を感じる環境と言えます。
難聴との位置づけ
聴力は0dBに近いほど小さな音が聞こえることを意味し、正常値に近いことを示します。
聴力が10dBということは、10dBの音が聞き取れることを意味します。
同様に聴力が50dBということは、50dBの音でないと聞き取れないことを意味します。
一般的に正常な聴力は0~25dBと考えられています。
さらに聴力が25~40dBが軽度難聴、40~70dBくらいを中等度難聴、70~90dBを高度難聴と位置付けます。
そして聴力が90~120dBの場合は重度難聴であり、聴覚障害で最も重度の段階と位置付けられます。
大きな声で耳元で話しかけられても声が聞こえるか微妙であり、自分の声も聞こえないことが多い段階です。
症状が重度であり、そのため補聴器や人工内耳を使っても満足に効果が得られないこともあります。そのため補聴効果に個人差が見られる段階と言えます。
重度聴覚障害も補聴器や人工内耳の対象ではありますが、実際のやりとりは手話や筆談など聴覚以外のコミュニケーションが主になることが多いです。
90dBの音の例
90dBの音の例としては、以下のようなものがあります。
- カラオケ音(店内中央)
- 犬の鳴き声(直近)
- 騒々しい工場の中
- パチンコ店内
- 怒鳴り声
補足記事
参考資料
『一般環境騒音について』(環境省)2021年4月21日検索
『dB(デシベル)について』(東京環境測定センター)2021年4月21日検索
『騒音の大きさの目安』(深谷市)2021年4月21日検索