子供がADHDかどうかの判断基準
ADHD(注意欠陥多動性障害)とは文字通り、不注意や多動性に関する障害です。
自閉症や発達障害という言葉と同様に、近年急速に社会に認知されつつある障害ですね。
見た目ではわかりにくい障害ゆえに、
落ち着きのない我が子を見て「ADHDかも?」と不安になる親御さんも多いかもしれません。
ADHDの診断は最終的には医師の判断になりますが、
目安としては、
他の障害によるものではなく、12歳以前から症状が見られ、症状が6カ月以上持続していて、複数の症状が複数の場面でみられ、これらにより日常生活に明らかに支障が出ているというのがADHDの特徴です。
以下、これらの根拠を。
ADHDの診断基準
ADHDの診断における根拠として広く用いられているのがDSM-5です。
DSM-5とはアメリカ精神医学会による精神障害の分類書である「精神障害の診断と統計マニュアル」のことです。
ADHDの診断基準はDSM-5の診断基準が広く普及しています。
ADHDの診断基準の具体的なところ
細かいところはDSM-5の原文に任せるとして、
大筋を理解するためざっくりと要点をまとめます。
ADHDと診断される背景としては、
- 不注意的な症状が複数ある
- 多動的な症状が複数ある
- 症状は6カ月以上続いている
- 症状は12歳以前からあった
- 複数の場面でその症状が見られる
- 日常生活に支障が出ている明らかな証拠がある
- 他の障害で説明できない
これらに該当するか否かがポイントになってきます。
まとめ
ADHDの診断基準は以上のような感じです。
もう少し具体的に判断したい場合は、
ADHD-RSなどの評価ツールが参考になるかもしれません。
ADHD-RSは問診に答えることでその人の不注意や多動性の程度を点数化できる検査です。
参考資料
『主な発達障害の定義について』(文部科学省)2018年12月8日検索
『注意欠如・多動症(ADHD)特性の理解』(J-STAGE)2018年12月8日検索