甘いお菓子は何歳から?
甘いお菓子って、子供には何歳くらいから食べさせていいのでしょう?
ビスケットにチョコレート。
子供が欲しがる一方で、親としては虫歯が心配です。
きちんとした食習習慣があることは前提で、
甘いお菓子は3歳以降、できれば6歳以降が1つの目安になるでしょう。
以下、これらの根拠を。
砂糖と虫歯の関係
そもそも、本当にというか科学的にというは、甘い物は虫歯のリスクを高めるのでしょうか?
米国の研究および追跡調査によると、
砂糖の摂取量が多いと虫歯になるリスクは増加することが立証されています。
やはり、砂糖と虫歯の関係は迷信ではなく科学的な根拠があるようですね。
そして特に虫歯のリスクを高めるのは、
歯につきやすい、ねばねばしたお菓子だそうです。
これらの摂取の仕方を考えることで、虫歯のリスクを軽減できそうですね。
では具体的にはどのように回避すればいいのでしょう?
厚生労働省によると、
乳歯が虫歯になると永久歯の虫歯のリスクも高いそうです。
また、生え始めの乳歯は特にデリケートで、虫歯になりやすい。
このような経緯から、厚生労働省はまずは
3歳頃までの虫歯を回避することを推奨しています。
しかしながら、
で書きましたが、
歯は生えてから表面のエナメル質が完成するまでの時期が虫歯になりやすいです。
乳歯は3歳頃には生えそろいますが、エナメル質の硬化にはさらに3年前後かかります。
このように考えると、
3~6歳の時期も充分虫歯に注意する時期であることがわかります。
砂糖の摂取量
以上のような経緯から、3歳頃ないし6歳頃までは甘いお菓子は避けた方が無難なようですね。
では、ある程度子供が大きくなって、お菓子を食べ始めたらどのくらいまで許容していいものなのでしょう?
砂糖ってどのくらい摂っていいものなのでしょう?
WHO(世界保健機関)の「成人及び児童の糖類摂取量」のガイドラインによると、
1日の糖類の摂取量を総エネルギーの10%未満、できれば5%未満にすることが推奨されています。
ちなみにここで言う糖類とは、果物や野菜の糖分は含みません。
あくまで砂糖やジュース、お菓子の糖分。
5%というのはだいたい25gくらいなので、
成人や児童の1日の砂糖の摂取量の目安は25~50g以下が望ましいということです。
ちなみ25~50gとは、板チョコ1枚分くらい。
まとめ
以上のことからまとめです。
甘いお菓子って何歳から食べさせていいものなのでしょう?
虫歯と砂糖にはやはり関係性があって、不適切な摂取は虫歯のリスクを高めます。
特に生え始めの乳歯はデリケートで、虫歯感染のリスクが大きいです。
3歳頃、できれば6歳頃まではお菓子を控えて、虫歯に感染しにくい環境を整えたいものです。
一方で、お菓子を控えるだけでなく、適切な食事習慣や歯磨きも大切になってきます。
だらだらとした間食は虫歯のリスクを高めます。
間食は1日2回程度にとどめると望ましいです。
その他の記事
参考資料
『甘味(砂糖)の適正摂取方法』(e-ヘルスネット)2018年3月3日検索
『世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表』(食品安全委員会)2018年3月3日検索
『糖質制限食について』(東京高輪病院)2018年3月3日検索
『歯の健康』(厚生労働省)2018年1月6日検索
『子供のむし歯の特徴と有病状況』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索
『卒乳(断乳)時期とむし歯の関係』(e-ヘルスネット)2018年8月7日検索