あなたが例えばAさんと話をしているとします。
あなたとAさんはけっこう仲が良い間柄。
二人で遊んだりすることもしばしば。
気が合う会話。楽しい時間。
このとき、別の友達であるBさんとあなたが遊んだエピソードは話さない方が無難です。
人とのコミュニケーションにおいて、
「私はあなた以上に仲が良い人が他にいます」といったことを暗に伝えることは避けた方がいいです。
八方美人は嫌われます。
あるいは嫌われこそしないものの信用されません。
誰もが、自分が相手と仲が良いのは気が合うからだと思いたいものです。
「『私とあなた』だから合う」と思いたいのです。
「あなたが合わせてくれているたくさんの人のひとり」ではいたくないのです。
人には大なり小なり独占欲と嫉妬があるものです。
友達にせよ恋人にせよ、
自分といるときよりほかの人といるときほうが相手が楽しそうだと寂しいものです。
自分といるときが一番親しげで、
なんでも本音を話してくれて、
気が合う仲だと人は思ってほしいのです。
だからこそ、
相手にオンリーワンの対応をすることは大切です。
別に嘘をつけと言っているのではありません。
相手の尊重する心遣いをしましょうということです。
例えばあなたに恋人や配偶者がいたら、
異性と楽しく会話をした話や昔の恋人との楽しかった思い出を話す必要はありません。
「○○君は話しててすごく気が合う」なんて話もしなくていいです。
恋人や配偶者に、相手以外の異性の話はしなくていいのです。
例えば友達に、
「今度○○と△△に行くんだよね」とわざわざ言わなくてもいいでしょう。
相手は除け者にされた感じがするかもしれません。
あなたは野球とサッカー両方好き。
Aさんは野球が好き。
こういうときにBさんとあなたでサッカーを見に行った話はセーフです。
けれど、Bさんとあなたで野球を見に行った話をわざわざする必要はありません。
Aさんにしてみれば、「なんで誘ってくれなかったんだろう」と思うものです。
別に野球のときは必ずAさんを誘えという話ではありません。
あなたにはあなたの交友関係があって当然です。
しかしそれを不必要に誇示する必要はないのです。
あなたはいま目の前にいる人とのコミュニケーションを大切にすべきなのです。
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