人と会話をするとき、より良いコミュニケーションを図るとき、大切になる一つの要素が安心感です。
相手に安心感を与えることがとても重要です。
相手が安心して話せる雰囲気を作り、あなたが共感しながら話を聞く。
そうすることで相手はあなたともっと話したい、コミュニケーションをとりたいと思ってくれます。
安心感を配慮した会話術を考えます。
あなたのアドバイスではなく、あなたと話す中で相手が自然と答えを見つけていく。すっきりしていく。
そういう会話が理想的です。
なぜでしょう?
心の準備ができていないと、人のアドバイスというものは受け入れにくいものです。
心の準備とは自分の気持ちに素直に向き合っている状況です。
どうやったら自分の心と素直に向き合えるのでしょう?
それは相手に共感してもらい無条件に受け入れてもらえたときです。
誰かに言われたことよりも、
自分自身で気づき、腑に落ち、決めたことのほうが問題解決に役立つものです。
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心理カウンセラーの心理療法は1回50分前後が目安だそうです。
人とコミュニケーションをとり共感するのに何時間もの飲み会は必要ありません。
安心した場所でしっかりと話を聞くことで、1時間程度の時間でも充分にコミュニケーションはとれます。
相手と会話をするときは、正面で向き合うより斜め45度の位置をとったほうがいいです。
パーソナルスペースの少し内側に入ることができるからです。
パーソナルスペースに入ることは相手に親密さを感じてもらうために効果的です。
しかし一方でパーソナルスペースは安易に踏み込まれると不快を感じる領域です。
いかに違和感なく自然に相手のパーソナルスペースに入るかが重要です。
正面では入りにくいです。
横では入れますが近すぎて恋人ならまだしもそれ以前の関係なら不自然です。
斜め45度は最も自然に相手のパーソナルスペースの内側に入ることができる位置です。
ちなみに、相手が異性で、親密になりたいのなら、ある程度の人間関係が築けているなら思い切って横に座ってみるのも悪くありません。
補足記事:パーソナルスペース
相手の目を見て会話するというのもコミュニケーションの基本ですね。
相手の目を見るということは、相手に誠実な印象を与えます。
「きちんとあなたの話を聞き、きちんと本音で話しています」という印象を与えてくれます。
もちろん終始目をそらさないのは不自然です。
ずっと目を合わせるというより、相手と目を合わせる回数を増やすという感覚です。
【参考文献】
『プロカウンセラーの聞く技術 話す技術』マルコ社、2012年