適した場面で子供が自ら「ありがとう」を言ってくれると親としては嬉しいものです。
自分から「ありがとう」って、何歳から言えるのでしょう?
「ありがとう」は何歳から?
自分の子供が周囲の大人に「ありがとうござます」ときちんとお礼をいえると、なんだか誇らしいですね。
自分から「ありがとうございます」は何歳頃から言えるものでしょう?
当然ながら、家庭でどのくらい習慣化しているかが大きく影響するので一概には言えません。
ただしひとつの目安として、
「ありがとうございます」と自発的に子供が言えるのはおおむね5歳以降です。
「ありがとう」という言葉
言葉にはいろいろな性質があります。
例えば「痛い」や「お腹空いた」は自分の命に関わる状況を伝える生物として重要な言葉です。
一方で「ありがとう」や「ごめんなさい」といった言葉は生きることに直接的に関係のある言葉ではありません。
これらはどちらかというと人とのコミュニケーションを促す言葉です。
子供は生まれてすぐに元気に泣きます。
泣いて空腹や不快感を知らせることで自分の命を守るためです。
このように、「ありがとう」といったコミュニケーションに関する言葉は「お腹空いた」といった命に関わる言葉よりも抽象的で難しい言葉であることがうかがえます。
「ありがとうございます」のシチュエーション
子供の言葉の発達をみる検査の1つに言語・コミュニケ—ション発達スケール(以下、LCスケール)というものがあります。
補足記事:【検査】LCスケールとは?
LCスケールによると、
「ありがとう」や「ごめんなさい」といった言葉をどのようなシチュエーションで使えばいいか理解できるのは4歳前半とされています。
つまり簡単なシチュエーションであれば、4歳前半には「ありがとうございます」とどういうときに言えばいいか理屈ではわかりはじめるということです。
生活の中の取り決め
ただし頭で理解することと実際に行動できることは違いますよね。
どういうときに「ありがとうございます」を言えばいいのかわかっても、それを実際に自発的に口にするには経験と習慣が必要になります。
やはり親が最初のうちは「○○なときは『ありがとうございます』って言うものよ」と促してあげる必要があるでしょう。
子供の発達を知る目安のひとつにKIDS乳幼児発達スケールというものがあります。
補足記事:【検査】KIDS乳幼児発達スケールとは?
これによると、
5歳頃には遊びに行く前に行き先を自分から言えるそうです。
つまり5歳頃には生活の中の取り決めをある程度守ることができるということがうかがえます。
まとめ
以上を踏まえ、まとめです。
子供が自分から適した状況で「ありがとうございます」と言えるのは何歳頃でしょう?
こういった類いの言葉は家庭の教育状況や習慣で大きく変動するので一概には言えません。
しかしながら目安として、
5歳以降なら「ありがとうございます」を自発的に言える可能性は十分あります。
「ありがとう」「ごめんなさい」といった言葉は4歳前半頃に理解できます。
さらに5歳頃になると自発的に取り決めにそった言葉を言ったり伝えたりできはじめます。