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喃語とクーイング(非叫喚音)の違い|赤ちゃんの言語発達

公開日:2021年9月14日


 
 

喃語とクーイングの違い

 喃語は多音節からなる言語様音声です。
 クーイングは単発の発声です。

 クーイングは喃語の前段階であり、「クー」「アー」などに似た喉を鳴らすような単発の声です。
 これに対して喃語は喉だけでなく舌や口も動かして「ぶー」「あうー」など音の変化や連続性が見られます。

 クーイングも喃語も赤ちゃんが言葉を話す前段階の発声と捉えられますが、クーイングと喃語は違うものであり、専門的には喃語の中にクーイングは含みません。

 
 
 

解説

喃語とは?

 喃語とは「あうー」や「ばぶー」といった、それ自体は意味がない乳児期独特の声を指します。

 喃語は言葉を話す前段階と捉えられます。
 このため喃語自体は意味のある言葉ではないですが、発達の指標としては重要なものの1つになります。

 喃語はおおむね生後5~6か月頃から見れられます。
 初期の喃語は母音のみで構成され、過渡的喃語とも呼ばれます。
 喃語は生後10か月頃までに母国語の音を反映したものとなり、以降に始語へとつながっていきます。

 
 

クーイング(非叫喚音)とは?

クーイングは「非叫喚音(ひきょうかんおん)」とも呼ばれます。
 文字通りクーイングは叫び声ではない音を指します。

 赤ちゃんが生まれてから最初に出す声は泣き声でしょう。
 そして泣き声は叫び声と考えられます。

 クーイング(非叫喚音)は赤ちゃんが初めに出す叫び声ではない音声です。

クーイングは生後2か月頃から見られます。
そして生後5~6か月頃には喃語の表出に伴いクーイングは減少していきます。

クーイングは鼻音、つまり鼻から空気を通したような音の印象を受け、特にクーイングが見られる初期はこの傾向が顕著です。

 生後間もない赤ちゃんは、軟口蓋と喉頭蓋が接しています。
 このため鼻から器官への空気の通り道が常に確保されている状態です。
 これは呼吸をしながらの哺乳に役立ちますが、発声に鼻音の成分が伴います。

 このようにクーイングと喃語は出る音だけでなく発声発語器官の構造にも特徴があります。

 
 
 

参考資料

『感覚器の成長・発達』(バイオメカニズム学会)2021年8月3日検索

『0歳児の言語習得と四肢運動の発達』(バイオメカニズム学会)2021年8月11日検索

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