Bayley-III乳幼児発達検査とは?
Bayley-III乳幼児発達検査とは、発達検査の1つです。
Bayley-IIIはベイリー乳幼児発達検査の第3版になります。
日本ではややマイナーな発達検査ですが、世界的には有名な発達検査の1つです。
Bayley-III乳幼児発達検査は他の発達検査と比較すると対象年齢は狭いですが、項目数が豊富で詳細な評価ができる点が特徴です。
解説
概要
Bayley-III乳幼児発達検査は子供の発達を
・認知
・表出言語
・受容言語
・粗大運動
・微細運動
の5つの領域で評価します。
このうち表出言語と受容言語は「言語」、粗大運動と微細運動は「運動」と位置付けられます。
またこれらに加え保護者への質問を通して「社会̶情動」や「適応行動」についても評価します。
それぞれの領域において平均100、標準偏差15の発達指数と発達年齢を算出できます。
一方でこれら5つの領域の総合評価、つまり単一の発達指数と年齢は出さないようになっています。
この点が使い勝手が良くないと言わざるを得ないですが、
Bayley-III乳幼児発達検査は検査項目数が300項目以上と非常に豊富で、子供の詳細な発達評価が可能です。
例えば日本でよく使われる発達検査である新版K式発達検査と比較すると、3歳半までを対象とした項目数はBayley-IIIが323項目、K式が211項目です。
Bayley-III乳幼児発達検査の項目数の多さがわかります。
対象年齢や所要時間
Bayley-III乳幼児発達検査の対象年齢は1~42か月となっています。
つまり0歳1か月~3歳6か月まで対象とします。
文字通り乳幼児発達検査ということですが、先ほど例に挙げた新版K式発達検査などと比較すると適用範囲が狭い検査と言えます。
実施時間はおおむね1時間~1時間半程度を要します。
補足記事
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(国立障害者リハビリテーションセンター)2021年3月15日検索