勉強についていけなくなるのはいつ頃から?
子供が学校の勉強に苦戦するのはいつ頃なのでしょう?
小学校は6年間勉強するわけですが、ポイントとなる時期というものがあります。
個人差は当然あるでしょうが、
国語は1〜2年生
算数は3〜4年生
の時期をしっかりと見てあげたいものです。
以下、もう少し詳しく。
学童児の学力の変動
小学校は6年間勉強をします。
1年生というスタートは一緒ですが、学力には多かれ少なかれ差がついてきます。
勉強が得意な子もいれば、苦手な子もいます。そこは人それぞれです。
加えて、学力の変動というのも人それぞれです。
つまり、
6年間のある時期に学力が顕著に伸びる子もいれば、下がる子もいます。
そして全体で見れば、その上がり・下りにはいくつかのパターンがあります。
聖徳大学の論文によると、
国語が苦手な子の場合、小学校6年間で見ると1年生から2年生にかけての時期が最も下がり幅が大きいです。
一方、算数については3年生から4年生にかけてが学力差が顕著になってきます。
このように、
勉強が苦手な子にとって
国語は1〜2年生
算数は3〜4年生
がつまずきやすい時期と言えます。
子供の学力の変動の背景
なぜこのような傾向が見られるのかは一概には言えないでしょうが、
総じて考えられるのは
小学校6年間は均等に勉強が難しくなるのではなく、ある時期が以降の学習の要になっている面があるからでしょう。
例えば保育園や幼児期というのは主に話し言葉が主体です。
これが小学校1〜2年生になると読み書きの言葉が学習の割合を多く占めていきます。
加えて、1年生から2年生にかけては学習する漢字も急激に増えていきます。
こういった背景から、「言葉の学習」は1〜2年生頃からガラッと変わることが想像できます。
一方、算数は複雑な計算や文章問題、応用問題が3〜4年生頃から増えていきます。
それまでのわからなかったことが積み重なり、4年生頃にはそれらが限界にくることが予想できます。
いわゆる9歳の壁ですね。
おわりに
子供の学力やその傾向には個人差があるので、あくまで目安程度にとらえていただければ幸いです。
しかしながら、
子供がどの時期につまずきやすいかがわかれば、その時期に特に丁寧に勉強を見てあげることもできます。
勉強は積み重ねが大事ですから、ぜひ苦手意識を持たずに一歩一歩理解を深めていってほしいものです。
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参考資料
『児童期における知能と学力の変動パターンの検討』(聖徳大学機関リポジトリ)2020年3月17日検索