ブロックス デュオ

夫婦や恋人と遊ぶなど明らかに2人でしか遊ばないことが想定できる場合は、ベーシック版よりデュオのほうが手軽ですし遊びやすいです。
しかしブロックスはベーシック版でも2人対戦はできないことはないので、
ブロックスをやったことがなくて、とりあえず初めてブロックスを買うという場合であれば、ベーシック版など他のブロックスのほうが潰しがきくでしょう。
解説とレビュー
ブロックス デュオとは?
ブロックスは2000年に誕生した海外製のボードゲームで、ジャンルとしては運の要素がなくプレイヤーの戦略で勝負が決まる俗に言う「アブストラクトゲーム」に該当します。
もう少し平たく言うと、ブロックスはパズル形式の陣取りゲームです。
ブロックスは4人対戦が基本であり、2~3人対戦は工夫した上で可能という形式をとります(例えばベーシック版の場合3人対戦の際は1区画空けてプレーします)。
そして「ブロックス デュオ」はベーシック版と異なり2人対戦に特化(3~4人ではできない)したブロックスです。
ベーシック版とデュオの違い
ブロックスは通常4人対戦を想定し4色のピースがあります。
デュオは2人対戦用ですのでピースの色は白と黒の2色となっています。
しかし1人あたりのピースの持ち数は21個で、ここはベーシック版と一緒です。
21個のピースで2人対戦を行うため、ボードはベーシック版より小さい物になります。
- できるだけたくさん自分のピースを置いた人が勝ち
- 自分のピースは角が接してないといけないが、辺は接してはいけない
という基本のルールは同じですが、
デュオは1手目のピースのスタート位置がベーシック版と異なります。
ベーシック版は四隅からスタートですが、デュオは中心に寄った位置からのスタートとなります。
レビュー
冒頭で述べた通り、ブロックスはベーシックでも2人対戦はできないことはないので、デュオ特有の強みは薄いかなと思います。
2人でしか遊ばない・白黒のデザインがいいなどの場合はデュオの購入が候補になるでしょう。
しかし多くの場合「2人でもそれ以上でも遊べるからとりあえずベーシック版を買おう」と思う人が多いのではないでしょうか。
個人的にも、初めてブロックスを買うならデュオよりベーシック版のほうが潰しがきくと思います。
ベーシック版でも工夫すればデュオと全く同じルールの2人対戦でブロックスができるからです。
ベーシック版で2人対戦を行う場合、説明書には1人で2人分のピースを使って行うと記載されています。
つまり1人で2色(計42ピース)を使います。あくまで4人ルールを2人で回している状態です。
このように説明書にはデュオと同じルールでのやり方は記載されていないものの、
デュオと同じボード面積になるよう外側を使用せず、スタート位置もデュオと同じで行えばデュオとまったく同じルール(1人21ピース使用)でブロックスをベーシック版でも行えます。
具体的にはベーシック版のボードの外側3列分を使わないようにします。
(ベーシック版は20×20のボードで、デュオは14×14のボードだからです)
そしてスタート位置をデュオと同様の中央より(端から5×5の位置)から始めれば、ベーシック版でもデュオと同じ(1人あたり21ピースでの)2人対戦ができます。
もちろん、毎回2人でしか遊ばないのにこういった設定をベーシック版で行うことは煩雑です。
2人で手軽にやりたいならデュオを購入するほうがいいでしょう。
一方でベーシック版でも2人対戦はできないことはないので、3~4人対戦を日常的に行う可能性がある場合はベーシック版を購入したほうが無難と言えます。
ブロックスの種類
参考資料
『ブロックス』(マテル)2022年11月3日閲覧