カテゴリーがわかるのは何歳から?
例えばりんご・バナナ・猫・犬の絵カードがあって、りんごとバナナ、猫と犬。
つまりカテゴリーで分けることができる、カテゴリーが理解できるのは何歳頃からなのでしょうか。
あくまで目安ですが、カテゴリーの概念は3歳頃から芽生え始め、その後も理解が深まっていきます。
解説
カテゴリーの理解ができる時期
子供の発達を見る検査に、認知・言語促進プログラム(NCプログラム)というものがあります。
子供の発達を言葉や運動など幅広く、しかし要点を押さえて評価できる検査です。
上記によると、カテゴリー分けの課題はおよそ3歳頃の課題に位置付けられています。
カテゴリーの階層性
以上のように、カテゴリーの概念は3歳頃から芽生えることが予想できます。
しかしながら、3歳頃にカテゴリーが完璧に理解できるかというとそうでなく、(個人差はありますが)4~6歳頃に徐々に理解が深まっていくことが考えられます。
カテゴリーをしっかり理解するには、カテゴリーの階層性の理解が必要でしょう。
カテゴリーの階層性とは、例えば「犬」は「動物」であり、動物は「生き物」であるというように、文字通りカテゴリーが階層になっていることです。
このとき「犬」などは基礎カテゴリー、「動物」などは上位カテゴリーであると言えます。
カテゴリーを理解するとは、この基礎カテゴリーと上位カテゴリーの関係性を理解できることです。
つまり「『動物』に『犬』が含まれる」や、「(例えば)チワワは『犬』でもあり『動物』でもある」ということを理解できるということです。
以下で、幼児期のカテゴリーの理解についてより掘り下げていきます。
幼児はなぜカテゴリー理解が難しいのか?
参考資料
『SITUATED UNDERSTANDING OF HIERARCHICAL CATEGORIES AMONG PRESCHOOL CHILDREN(幼児による階層的カテゴリーの状況的理解)』(日本教育心理学会)2023年5月29日閲覧