コミュニケーションにおいては最も重要なスキルの一つに「足るを知る」があります。
コミュニケーションとは相手と意志疎通することです。
相手の気持ちを汲み取ることが大切です。
何が過剰すぎて何が足りなさすぎるのかを知ることです。
足るを知ったコミュニケーションをするための方法を考えます。
いつまでもダラダラと一緒にいたり話をして相手を拘束してはいけません。
ほどほどに盛り上がったところで区切りよく終わることが大切です。
ピークエンドの法則といって人はピークの状況を全体と勘違いして記憶します。
一番盛り上がったときにさっとやめれば、良い印象のまま次につなげることができます。
ズカズカと個人的なこと聞きすぎても失礼ですし、逆にいつまでたっても社交辞令的な会話ではよそよそしいです。
相手との現状の現状の距離に即した私的な会話が必要です。
基本的には、相手が話すことに興味を持って相槌を打ちましょう。
そうすることで相手が話したいことは話すでしょうし、話したくないことは話しません。
相手が面白い話をしたからといって、周りがびっくりするくらいの笑い声をあげる人がいます。声が多いすぎるのです。
テンションが高ければ高いほどいいというわけではありません。
テンションが高いのが正解、低いのが不正解ではありません。
相手やその場と同じくらいのテンションが正解です。
基本的には、コミュニケーションは自分が話すより相手の話を上手に聞く方が関係が深まります。
あなたが聞き手になることが重要です。
しかしただ黙っていてはいけません。
相手が話しやすいようにあなたも話すのです。
相手の話を促すための話をあなたはするのです。
あなたが話し過ぎてはいけません。割って入ってもいけません。
あくまで相手の話を弾ませるために、話すのです。
例えばあなたが男性で、年下の女性Aさんと話しています。
Aさんからしてみれば、同年代の女性Bさんのほうがはるかにプライベートな話はしやすいはずです。
それはしょうがないことです。
Bさんに対する親密さと同じくらい自分にも親密でいてほしいというのはやや筋違いです。
人はそれぞれ立場が異なり、その立場なりの親密さというものがあるのです。
一般に、同年代の同性のほうが打ち解けるのは早いです。
共通の話題や人がいた方が話しは弾みます。
立場が同じであればあるほど、親密になるのは容易です。
立場が違えば違うほど、相手と親密になるには時間がかかります。
自分と相手の立場を理解した上で適切な距離の詰め方が必要なのです。
「みんなが仲良し」ならそれが一番ですが、現実はそうとは限りません。
あなたがAさんとBさんのことが好きでも、AさんとBさんは仲が悪いかもしれません。
この場合、あなたとAさん、あなたとBさんという場は成立しても、あなた・Aさん・Bさんという場は成立しません。
「私が間に入ってAさんとBさんを仲良しにしよう」という発想はおせっかいです。
人間関係の全体像を把握した上でコミュニケーションをとりましょう。
関連記事:誰と誰が仲が良いかを考えるのは人間関係ですごく重要
あなたのイライラした表情は誰にも見られていないと思っていても意外と見られています。
あなたがちらっと意中の人を見たら、相手は意外と気づいているものです。
自分がどのくらい人に見られて、自分が見ているものがどれくらいばれているのか。その程度を自覚することは大切です。
そこの認識がずれていると、あなたは「気持ち悪い人」になってしまいます。
まずは見られてまずいことはしないようにしましょう。
見ていたことがばれたらまずいものは見ないようにしましょう。
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