15~18歳の性教育

【性教育 15,16,17,18歳】性的同意やインターネットのリスク管理

公開日:2022年2月14日


 
 

性的同意やインターネットに関する15~18歳の性教育

 性的同意について学ぶことも、性教育の一環です。

 健康的なコミュニケーション・人間関係には対等な互いの同意が必要と考えられます。
 性的な関係には特にそれが顕著で、相手との性的同意がとれていない・すれ違っている状態はトラブルの元です。

 またこういった性的同意があいまいなままでは、自分自身が被害を被ることがあるでしょう。

 15~18歳を対象にした性教育では、

 「同意」という行為の重要性、これらをする・しないの力、相手の同意を理解する力をを学びます。

 
 
 

性教育のエビデンス(科学的根拠)

 国際的な流れとして、性教育は性行為に関する知識だけでなく、ジェンダー平等や性の多様性といった人権尊重を基盤にしたものが主流となりつつあります。

 このような性教育を「包括的性教育」と言い、このガイドラインとしてユネスコによる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」があります。

 上記を参考に、12~15歳を対象にした(人権尊重を含む)性教育について考えます。

 
 
 

学習の要点

暴力について

  • 学校、家庭、ネット上、コミュニティを含むあらゆる場に起こる暴力と人権侵害に対して、声を上げることの大切さを学ぶ

 
 

同意について

  • 自分が性的同意を示したり、断ったりすること、また他者の性的同意があるかないかを認識することの利点を学ぶ
  • 同意を示したり拒否したりすることや、同意の有無を認識する様々な方法を知る
  • 同意が認識されている場合・されていない場合、同意が示されている場合・示されていない場合の例を比較する
  • 同意を認識する能力、同意を伝える能力に影響する可能性のある要因(アルコールや薬物、ジェンダーに基づく暴力、貧困、力関係)を考察する
  • 性的同意を阻害する可能性のある要因を避けることが重要であることを認識する
  • 同意を示したり、拒否したりする能力を学ぶ
  • 他者の同意の有無を認識する能力を学ぶ

 
 

ICTについて

  • ソーシャルメディアを安全に、合法的に、慎重に使うための方策を学ぶ
  • ソーシャルメディアの使用は利点も多いが同時に、安全でない状況や違法行為に結びつく可能性もあることを認識する
  • 性的に露骨なメディアがどのようにして男性、女性、性的行動、性的反応、体型などに関する非現実的な期待を生み出すのかを知る

 
 
 

包括的性教育について

 
 
 

参考資料

『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(UNESCO)2021年5月2日検索

『HIV/AIDSについて(ファクトシート)』(厚生労働省検疫所)2021年12月18日検索

『PrEPって?』(国立国際医療研究センター SH外来)2021年12月18日検索

『抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP)』(国立研究開発法人国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター)2021年12月18日検索

-15~18歳の性教育

テキストのコピーはできません。