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妊娠やライフサイクル、ボディイメージについてに関する15~18歳の性教育
生涯を通じて自身の性がどう関わってくるのかを学ぶことも、性教育の一環です。
思春期だけでなく、性に関わる事柄は生涯を通じて起こりえます。
これは性交渉だけを指すのではなく、ジェンダーに関することや自身の身体の変化なども含む広義なものです。
例えばある年齢では不妊といった課題に直面する人もいるかもしれません。
ある人はホルモンバランスについて課題を感じる人もいるかもしれません。
15~18歳を対象にした性教育では、
生涯を通じて自身の性に関する機能がどう変化していくのか、それらとどう付き合っていくかを学びます。
性教育のエビデンス(科学的根拠)
国際的な流れとして、性教育は性行為に関する知識だけでなく、ジェンダー平等や性の多様性といった人権尊重を基盤にしたものが主流となりつつあります。
このような性教育を「包括的性教育」と言い、このガイドラインとしてユネスコによる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」があります。
上記を参考に、12~15歳を対象にした(人権尊重を含む)性教育について考えます。
学習の要点
ライフサイクルについて
- ライフサイクル全体を通した男女の性と生殖に関する能力を学ぶ
- 人は、ライフサイクルを通して性的な存在であることを認識する
不妊について
- 不妊に対応するための選択肢があることを学ぶ
ホルモンについて
- 人の感情的、身体的変化においてホルモンが生涯にわたって果たす役割を学ぶ
ボディイメージについて
- 身体的外見の非現実的な基準は有害になりうると認識する
- 自分自身のボディイメージと、それが自尊心や性的意思決定、その後の性的行動に対しどのような影響を及ぼしうるかを考察する
身体的外見の非現実的な基準とは、例えば過度なダイエットによる健康的でない体型を美化するなどです。
包括的性教育について
参考資料
『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(UNESCO)2021年5月2日検索
『HIV/AIDSについて(ファクトシート)』(厚生労働省検疫所)2021年12月18日検索
『PrEPって?』(国立国際医療研究センター SH外来)2021年12月18日検索
『抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP)』(国立研究開発法人国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター)2021年12月18日検索