大豆は何歳から?
子供に大豆はいつくらいからあげていいのでしょう?
豆腐や豆乳、味噌など日本食においては何かと口にする機会が多い大豆。
一方でアレルギーが卵や乳製品と同様に心配になる食材ですよね。
子供にアレルギーはすでに発症している場合、
あるいはアレルギーの発症の可能性が高い、いわゆるリスクが高いお子さんの場合は医師の指示に従うのが原則です。
上記を踏まえた上で、
例えば親も子供も今までアレルギーはなくて、けれどやっぱり初めて小麦をあげるときはなにかと心配。
目安の時期が知りたい。そういった思いがあるかもしれません。
そんな場合、
豆腐などの大豆の加工食品は7~8カ月頃、
大豆自体は1歳以降にあげてみるのがひとつの目安です。
以下、これらの根拠を。
子供に大豆を食べさせる時期
食べる時期は遅い方がいいのか?
離乳食や食育において、食物アレルギーは親御さんの関心事ですよね。
できればアレルギーの発症は回避したい。
そう思ったときに、「アレルギーの心配のある食べ物を食べるのを遅れさせる」というのは一般的な考えですね。
ではそもそも、
食べる時期を遅らせればアレルギーの発症リスクは下がるのでしょうか?
日本小児アレルギー学会をはじめ各種機関は
食べる時期を遅らせてもアレルギーの発症を予防できるわけではないと結論づけられています。
むしろ、ピーナッツなど一部の食材では他の食材同様に幼いうちから食べさせることでむしろアレルギーの発症リスクを軽減できるという報告もあるくらいです。
結局のところ食物アレルギーの発症と予防については現代医学ではまだまだわからないことが多いわけです。
子供の食育は早ければいい遅らせればいいということではなく、適した時期に適した物を食べることが必要なわけです。
大豆の一般的な摂取年齢
以上のように、食物アレルギーはまだまだ解明されていないことが多く、小麦の摂取のベストな時期というのもまだはっきりとはしません。
とはいうものの、何か目安は欲しいですね。
子供の食育について信憑性の高い資料の1つに、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」があります。
上記資料によると、
84.6%の家庭が、生後7~8カ月の子供に豆腐を食べさせたことがあるようです。
つまり大豆の加工食品である豆腐を生後7~8カ月で食べさせていることが多数派であるわけですね。
ちなみにもう少し詳しく見てみると、
離乳食は生後5~6カ月頃から始めるのが目安です。
はじめはアレルギーリスクの低いお粥から始めることが推奨されています。
その後、慣れた豆腐など軟らかくて食べやすいものから徐々にレパートリーを増やしていきます。
そして、
生後7~8カ月時点で豆腐を食べさせたことがある家庭は84.6%。
生後12~15カ月時点で納豆を食べさせたことがある家庭は82.6%。
生後12~15カ月時点で大豆を食べさせたことがある家庭は69.8%。
となっています。
子供の大豆のあげ方や、与える際に気をつけること
大豆に限らずですが
子供に初めての食材を食べさせるときは平日の日中がいいでしょう。
これはなぜかと言うと、
万が一アレルギー症状が出たときに、すぐに病院に行けるからです。
また、1歳前後は離乳食の時期に相当します。
大豆も軟らかく煮るなど調理方法は配慮しましょう。
また、子供はその日の体調によって食べた物に対する反応が異なります。
疲れたり風邪をひいたときは、普段大丈夫な食べ物でも湿疹が出たりすることがあるかもしれません。
日頃の体調を整えることも食育には大切です。
まとめ
子供に大豆はいつくらいからあげていいのでしょう?
子供にアレルギーはすでに発症している場合、
あるいはアレルギーの発症の可能性が高い、いわゆるリスクが高いお子さんの場合は医師の指示に従うのが原則です。
上記を踏まえた上で、特にアレルギーのリスクがないなら
大豆は1歳前後にあげてみるのがひとつの目安です。
豆腐など食べやすい加工食品なら、7~8カ月頃でも可能でしょう。
日本小児アレルギー学会をはじめ各種機関は
食べる時期を遅らせてもアレルギーの発症を予防できるわけではないと結論づけられています。
子供の食育は早ければいい遅らせればいいということではなく、適した時期に適した物を食べることが必要なわけです。
厚生労働省の調査によると、
生後12~15カ月頃になると約69.8%の家庭が子供に大豆を与えたことがあるそうです。
その他の記事
参考資料
『授乳・離乳の支援ガイド』(厚生労働省)2018年5月25日検索
『食物アレルギー』(厚生労働省)2018年5月25日検索
『食物アレルギー診察ガイドライン2016 第4章 予知と予防』(日本小児アレルギー学会)2018年5月25日検索
『離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見』(国立成育医療研究センター)2018年5月25日検索
『食物アレルギーの発症要因と耐性化』(日本内科学会雑誌第102巻第3号)2018年12月1日検索
『Ⅱ 栄養食事指導』(食物アレルギー研究会)2018年12月1日検索
『よくわかる 食物アレルギーの 基礎知識』(環境再生保全機構)2018年12月1日検索