妥当性と信頼性
- 妥当性:測定したいものを測定できているか(的外れな検査になっていないか)
- 信頼性:測定したものに誤差はないか(正確に測れる検査なのか)
その検査が優れているかどうか、つまり精度が高いかを見るポイントとして「妥当性」と「信頼性」があります。
妥当性と信頼性の意味は上記のようになります。
妥当性と信頼性について、例も用いながら見ていきます。
解説
妥当性と信頼性の違い
妥当性と信頼性の違いをスポーツに例えると、ゴールに向かってボールを投げられるのが「妥当性」であり、同じ場所にボールを何回でも投げられるのが「信頼性」と考えられます。
当然ながら、「妥当性」と「信頼性」が高ければ、ボールを何回もゴールに投げることができます。
しかし妥当性が低い場合はボールがゴールとは違う方向に投げられてしまいます。
たとえ同じ場所に投げられるコントロールがあっても(信頼性が高くても)、ゴールとは別の方向では意味がないでしょう。
また、信頼性が低い場合はゴールに入らないときがあります。
たとえゴールのほうを向いていても(妥当性が高くても)、ゴールに入るときもあれば入らないときもある不安定さでは実用性に欠けます。
このように妥当性と信頼性は両方とも大切です。
妥当性の種類
妥当性にはいくつかの種類があり、以下のようになります。
- 基準関連妥当性:すでにある基準と矛盾しないか
- 構成概念妥当性:概念の定義がちゃんとされているか
- 内容的妥当性:適切な内容が含まれているか
例としては、「おいしいラーメン屋」の妥当性は以下のように考えられます。
すでにあるラーメン屋と比べてもおいしい。(基準関連妥当性)
「おいしい」の定義をはっきりさせる。「濃厚な豚骨」など。(構成概念妥当性)
メニューにラーメンがある。(内容的妥当性)
信頼性の種類
信頼性にはいくつかの種類があり、以下のようになります。
- 再検査信頼性:何回検査しても結果が安定している
- 評定者間信頼性:誰が検査を実施しても結果が安定している
- 内的整合性:どの項目も測りたい内容に合っている
例としては、「おいしいラーメン屋」の信頼性は以下のように考えられます。
何回食べてもおいしい。(再検査信頼性)
誰が食べてもおいしい。(評定者間信頼性)
どのメニューもおいしい。(内的整合性)
信頼性・妥当性の詳しい解説
参考資料
『妥当性概念の歴史的変遷と心理測定学的観点からの考察』(一般社団法人 日本教育心理学会)2023年6月18日閲覧


