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dB(デシベル)とは?
耳の聞こえの程度を表すには「dB(デシベル)」が一般的です。
単位自体があまり馴染みのないものですね。
物理量を表す単位の一つにB(ベル)があります。
これを10倍で表記した単位がdB(デシベル)です。
ちょうどcm(センチ)とmm(ミリ)のような関係です。
健常な聴力と難聴
0dBって? 100dBって?
0dBとは人間が聞き取れる最小の音です。
そこから音が大きくなり、だいたい100とか120dBぐらいが扱われます。
健常な聴力は?
先述した通り、
人が聞き取れる最小の音が0dBです。
つまり健常者の聴力は0dBです。
視力と違って、聴力は値が低いほど聞こえが良いというのがポイントです。
各dBの値は実際どのくらいの音なのか?
イメージとしては以下のようになります。
20dB:時計の秒針程度の音、葉と葉が触れる音
40dB:図書館の中、静かな会話
70dB:騒々しい街中
90dB:どなり声、叫び声
100dB:耳元での叫び声
120dB:かなり近くでのサイレンや飛行機のエンジン音
どのくらいが聴覚障害?
障害の程度は一般的に下記のようにされています。
正常:0~25dB
軽度:25~40dB
中度:40~70dB
高度:70~90dB
重度:90~120dB
例えば重度の場合、
「90~120dBくらいの音じゃないと聞こえない」
といったイメージです。
聴覚障害のある方とのコミュニケーションや接し方
軽度(25~40dB)
聞き間違いなどがあるかもしれません。
聞こえていないだけで悪気はないのに、話を聞いていないように見えるため誤解されることもあります。
中度(40~70dB)
普通の話し声がやっと聞こえているくらいです。
場合によっては大声で話してあげる必要もでてきます。
話している人の口の形をみて内容を予想することがあります。
補聴器の必要性がでてきます。
高度(70~90dB)
大きめの声でも耳元でないと聞こえません。
補聴器が必須です。
重度(90~120dB)
耳元での叫び声でも聞こえるか微妙です。自分自身の声も聞こえないことが多いです。
他者とのやりとりは筆談などが中心になり、聴覚がメインによるコミュニケーションはなかなか難しいでしょう。
補聴器や人工内耳の検討が必要ですが、効果に個人差が見られることもあります。
おわりに
以上のように、人とのコミュニケーションに何かと支障が出る可能性がある難聴。
難聴は先天的なものもありますが、後天的なものもあります。
大音量で音楽を聴く、片耳ばかりで音を聞くなどはできるだけ避けましょう。
聞こえに違和感を感じたら、早めに専門家に相談したり聴力検査を受けたりすることをおすすめします。