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dB(デシベル)の解説
dB(デシベル)とは、音の強さを表す単位です。
人の耳の聞こえ(聴力)を表す際に用いられることが多いです。
聴力におけるdB(デシベル)は0~100強の数字が用いられることが一般的で、数字が大きくなるほど大きい音を表します。
例えば聴力が20dBとは、20dBくらいの音の大きさが聞こえることを表します。
正常な聴力は一般的に0~25dBくらいと考えられています。
以下、各デシベルの音の大きさの目安を見ていきます。
音の大きさとdB(デシベル)の目安
「20dB」
- 木の葉の触れ合う音
- 置き時計の秒針の音(前方1m)
- 雪の降る音
- 小さな寝息
非常に静かな環境であり、5m先のささやき声が聞こえる程度です。
「30dB」
- 深夜の郊外
- 鉛筆での執筆音
- 小さなささやき声
- 山の戸建て住宅の夜
- ホテルの室内
非常にとまではいきませんが静かな環境であり、ささやき声が聞こえる範囲です。
「40dB」
- 閑静な住宅地の昼
- 深夜の市内
- 図書館の館内
- ささやき声
- 山村の田畑
静かな環境と言えるギリギリのラインであり、人のささやき声の大きさに相当します。
10m以内であれば普通の声での会話に差支えがない程度です。
「50dB」
- 静かな事務所
- 家庭用エアコンの室外機(直近)
- 書店の店内
- 小さな声
静かではありませんがうるさくもない、普通の環境になります。
3m以内くらいであれば普通の声での会話が可能です。
「60dB」
- 走行中の自動車内
- 普通の声、会話
- デパート店内
- 博物館の館内
- 銀行の窓口周辺
- 水洗便所の排水が流れる音
- 海辺
「普通」と「うるさい」環境の境目ほどの環境です。
大声であれば3m以内での会話が可能です。
「70dB」
- 高速走行中の自動車内
- 騒々しい事務所の中
- セミの鳴き声(直近)
- 掃除機
- 電車のベル
- 騒々しい街頭
- バスの車内
うるさい環境に該当します。
大声で1m以内での会話が可能です。
「80dB」
- 走行中の電車内
- 救急車のサイレン(直近)
- ピアノ(正面1mバイエル104番)
- ゲームセンター店内
大声であれば0.3m以内で会話が可能です。
うるさい環境に該当します。
「90dB」
- カラオケ音(店内中央)
- 犬の鳴き声(直近)
- 騒々しい工場の中
- パチンコ店内
- 怒鳴り声
非常にうるさい環境であり、会話はかなり難しい状態です。
「100dB」
- 電車が通るときのガードの下
- 声楽のプロが歌う声
人の声で再現できるギリギリの大きさになります。
「110dB」
- 自動車の警笛(前方2m)
人の声で再現することは難しいレベルです。
この中での会話は不可能と考えられます。
不用意に聞き続けると聴覚に障害をきたすレベルです。
「120dB」
- 飛行機のエンジンの近く
- 近くの落雷
前項と同様に、聞き続けると聴覚に障害をきたすレベルです。
補足記事
参考資料
『一般環境騒音について』(環境省)2021年4月21日検索
『dB(デシベル)について』(東京環境測定センター)2021年4月21日検索
『騒音の大きさの目安』(深谷市)2021年4月21日検索