音の大きさ

音の大きさとdB(デシベル)の目安

公開日:2021年5月19日


 
 

dB(デシベル)の解説

 dB(デシベル)とは、音の強さを表す単位です。
 人の耳の聞こえ(聴力)を表す際に用いられることが多いです。

 聴力におけるdB(デシベル)は0~100強の数字が用いられることが一般的で、数字が大きくなるほど大きい音を表します。

 例えば聴力が20dBとは、20dBくらいの音の大きさが聞こえることを表します。
 正常な聴力は一般的に0~25dBくらいと考えられています。

 以下、各デシベルの音の大きさの目安を見ていきます。

 
 
 

音の大きさとdB(デシベル)の目安

「20dB」

  • 木の葉の触れ合う音
  • 置き時計の秒針の音(前方1m)
  • 雪の降る音
  • 小さな寝息

 非常に静かな環境であり、5m先のささやき声が聞こえる程度です。

 
 

「30dB」

  • 深夜の郊外
  • 鉛筆での執筆音
  • 小さなささやき声
  • 山の戸建て住宅の夜
  • ホテルの室内

 非常にとまではいきませんが静かな環境であり、ささやき声が聞こえる範囲です。

 
 

「40dB」

  • 閑静な住宅地の昼
  • 深夜の市内
  • 図書館の館内
  • ささやき声
  • 山村の田畑

 静かな環境と言えるギリギリのラインであり、人のささやき声の大きさに相当します。
 10m以内であれば普通の声での会話に差支えがない程度です。

 
 

「50dB」

  • 静かな事務所
  • 家庭用エアコンの室外機(直近)
  • 書店の店内
  • 小さな声

 静かではありませんがうるさくもない、普通の環境になります。
 3m以内くらいであれば普通の声での会話が可能です。

 
 

「60dB」

  • 走行中の自動車内
  • 普通の声、会話
  • デパート店内
  • 博物館の館内
  • 銀行の窓口周辺
  • 水洗便所の排水が流れる音
  • 海辺

 「普通」と「うるさい」環境の境目ほどの環境です。
 大声であれば3m以内での会話が可能です。

 
 

「70dB」

  • 高速走行中の自動車内
  • 騒々しい事務所の中
  • セミの鳴き声(直近)
  • 掃除機
  • 電車のベル
  • 騒々しい街頭
  • バスの車内

 うるさい環境に該当します。
 大声で1m以内での会話が可能です。

 
 

「80dB」

  • 走行中の電車内
  • 救急車のサイレン(直近)
  • ピアノ(正面1mバイエル104番)
  • ゲームセンター店内

 大声であれば0.3m以内で会話が可能です。
 うるさい環境に該当します。

 
 

「90dB」

  • カラオケ音(店内中央)
  • 犬の鳴き声(直近)
  • 騒々しい工場の中
  • パチンコ店内
  • 怒鳴り声

 非常にうるさい環境であり、会話はかなり難しい状態です。

 
 

「100dB」

  • 電車が通るときのガードの下
  • 声楽のプロが歌う声

 人の声で再現できるギリギリの大きさになります。

 
 

「110dB」

  • 自動車の警笛(前方2m)

 人の声で再現することは難しいレベルです。
 この中での会話は不可能と考えられます。
 不用意に聞き続けると聴覚に障害をきたすレベルです。

 
 

「120dB」

  • 飛行機のエンジンの近く
  • 近くの落雷

 前項と同様に、聞き続けると聴覚に障害をきたすレベルです。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

『一般環境騒音について』(環境省)2021年4月21日検索

『dB(デシベル)について』(東京環境測定センター)2021年4月21日検索

『騒音の大きさの目安』(深谷市)2021年4月21日検索

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