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DCDQとは?|発達性協調運動障害の評価

公開日:2025年4月27日


 
 

DCDQとは?

 DCDQとは、発達性協調運動障害を評価する質問紙です。

 「Developmental Coordination Disorder Questionnaire」の頭文字を取ったものであり、直訳としてはそのまま「発達性協調運動障害の質問紙」といったところでしょう。

 
 
 

解説

概要

 DCDQは5~15歳を対象に、15個の質問項目に親(あるいは支援者)が答える形式を取ります。
(ちなみに海外の原版は5歳~14.6歳が対象となっています)

 15個の質問は、「動作における身体統制(6項目)」「書字・微細運動(4項目)」「全般的協応性(5項目)」の3因子で構成されています。

 回答は「全く当てはまらない(1点)」「少しだけ当てはまる(2点)」「当てはまる(3点)」「ほとんど当てはまる(4点)」「全くそのとおり(5点)」の5段階となっています。

 得点が高いほど協調運動能力が高いという解釈になります。

 
 

DCDQ-Rとは?

 DCDQ-RはDCDQの改訂版です。

 DCDQは元々カナダで開発され世界的に広く使われている発達性協調運動障害のスクリーニングです。
 この改訂版がDCDQ-Rであり、先述の対象年齢や質問項目は改訂版の内容です。

 DCDQの内容について話す場合、一般的にはこの改訂版の内容を指すでしょう。

 
 

DCDQ-Jとは?

 DCDQ-Jとは、DCDQ-Rの日本語版です。

 世界的に広く使われているDCDQ-Rを、(単なる直訳ではなく)日本の文化に配慮して翻訳したものです。

 「DCDQ-J」、「DCDQ-R日本語版」といった名称で言われることが多いでしょう。

 DCDQ-Jは専門機関に問い合わせ・許可をもらっての後に使用することができます。
 ネット上での公開や販売されていない点は使いづらさが否めないでしょう。

 
 
 

参考資料

『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧

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