デジタルデバイドとは情報技術による格差のことです。
パソコンやスマートフォンなどインターネットを使いこなせるか否かにより生まれる格差があります。
IT機器を使える人が情報をたくさん得る一方で、それら機器を使いこなせない人はどんどん情報が得られず両者の格差は広がっていく。
その格差は情報だけなく所得など様々な格差へとつながっていきます。
補足記事:デジタルデバイドとは?
インターネットは便利なものです。
どのように便利かというと2つの側面があります。
一つは情報の側面。
知りたいことをすぐに調べることができます。
家に居ながら瞬時に世界中の情報に触れることができます。
もう一つはコミュニケーションの側面。
SNSをはじめインターネットは人のつながりを促進します。
遠い場所に住む人とでもインターネットを通せば会話や趣味の共有ができます。
インターネットの便利さは情報とコミュニケーションです。
そう考えるとインターネットの恩恵を最も受けるのは情報を得にくかったりコミュニケーションが取りにくかったりする人かもしれません。
障害者は社会的にはマイノリティーです。
情報やコミュニケーションにおいて不便さを感じることもたびたびあります。
インターネットの恩恵は障害者は健常者以上に大きいかもしれません。
しかし実際はどうでしょう?
身体にせよ知的にせよ、障害があるとパソコンやスマートフォンは扱いにくい場合が多々あります。
健常者がIT機器により情報を得たりコミュニケーションの幅を広げる一方で、
それらの機器を扱いにくい障害者はその恩恵にあずかれません。
デジタルデバイド問題は福祉の分野でも考えないといけない課題です。
大切なのは障害の有無に関わらずその人にとって使いやすいツールでインターネット活用することです。
インターネットの活用は
情報を得て勉強をすることかもしれません。
好きな趣味の情報を得ることかもしれません。
誰かとやりとりをすることかもしれません。
何かを作りだすことかもしれません。
理由は人によって様々です。
一番もったいないのが、IT機器が特定の人しか使えずその恩恵が特定の人でストップしてしまうことです。
だからこそ、障害者のIT支援の現場ではIT機器を誰もが使えるようにする工夫が必要です。
IT支援の根幹には情報格差の防止があると考えます。
補足記事:ローコストエイド ~IT機器を低コストで導入する例~